産業春秋/株価3万円が視野に

(2023/5/17 05:00)

株価が3万円台に迫る勢いだ。16日の日経平均株価の終値は、前日比216円65銭高の2万9842円99銭だった。年初来高値を更新し、東証株価指数(TOPIX)はバブル期である1990年8月以来32年9カ月ぶりの高値を付けた。

堅調な2023年3月期決算、コロナ禍からの経済再開、相次ぐ自社株買いなどが株価を押し上げている。外国人投資家も日本株を再評価しているとされ、3万円台突入の時期が注目される。

23年3月期決算は、コロナ禍の行動制限が緩和されたことで非製造業を中心に業績が回復。空運・陸運や卸売り、サービス業が収益を増やし、商社は原材料高も追い風になった。製造業は円安が輸出を後押ししたが、原材料高などを背景に全体としては利益が伸び悩んだようだ。

株主還元を目的とした自社株買いも相次ぐ。アイ・エヌ情報センターによると22年度の自社株買いは前年度比34%増の9・5兆円と過去最高を更新。この流れが足元でも続く。

業績不振な業界の一つが電力。資源高の影響で赤字が相次ぐ。政府は16日、大手電力7社の家庭向け規制料金の値上げを事実上了承した。個人消費にどこまで影響するのか行方を注視したい。

(2023/5/17 05:00)

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