“ドラッカー流”で成長株見極め 大和アセットマネジメント、「企業の見えない力」可視化

(2023/10/5 12:00)

  • 大和アセットマネジメント常務執行役員・熊原祐次氏

大和アセットマネジメントは米経営学者ピーター・ドラッカー氏が設立したドラッカー研究所(カリフォルニア州)と提携し、同氏の提唱する企業経営原則に沿った米国株ファンドを運用する。熊原祐次常務執行役員に現状と展望を聞いた。

―提携に至った経緯や狙いは。

「株式のアクティブ運用で業績などを分析対象とする従来手法を超える当社独自の手法を模索する中、偶然にもドラッカー研究所の存在を知り、当社から接触した。『顧客満足』『従業員エンゲージメント・人材開発』など五つの原則を基に企業を評価する手法は、当社がまさに求めていたモデルだった」

―提携の成果は。

「2022年12月に米国株アクティブファンドを設定し、9カ月間の騰落率は約40%と同じカテゴリーのファンドの中でトップ水準だ。ドラッカー研究所のスコアと当社独自の分析モデルを組み合わせている。従来の財務分析だけでは発掘できない真の成長企業を見極め、投資している」

―提携先の強みは。

「ドラッカー研究所のスコアは開示されていない非財務情報を定量的にとらえ、企業の見えない力を見える化できる。当社だけでは何年かけても到達できなかった研究成果を所与のものにできる」

―今後の展開は。

「現在は日本版スコアの開発に取り組んでいる。このスコアを活用した日本株アクティブファンドの運用や事業者とのエンゲージメント(対話)活動の活用を想定している」

(2023/10/5 12:00)

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