(2023/10/5 17:00)
東京センチュリーは電気自動車(EV)充電サービスを手がけるテラモーターズ(東京都港区)と業務提携した。EVや太陽光パネルを自治体、企業に導入する脱炭素支援サービスに、テラモーターズの充電器を組み合わせて提案力を強化する。顧客を相互紹介することで販路も広げる。EVや太陽光パネルの導入拡大につなげる。
東京センチュリーは自治体や企業向けの脱炭素支援サービスのラインアップにテラモーターズの充電器、充電サービスを加える。テラモーターズの販売網も活用し、これまで接点がなかった自治体や企業にもサービスを売り込む。
テラモーターズは充電器を導入する自治体や企業に費用負担を求めない充電サービス「テラチャージ」を2022年に開始。無料で充電器を導入できることが評価され、29の自治体と提携済み。24年度までに150を超える自治体に合計3300基以上を提供する計画だ。
テラモーターズは9月、出力150キロワットの超急速充電器を都内1000カ所に設置すると発表した。2万社を超える東センの顧客基盤を超急速充電器の導入でも活用していきたい考え。
50年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を宣言する自治体数は9月末時点で約1000に上る。今後、両社は自治体から脱炭素支援サービスの引き合いが増えるとみて準備を急ぐ方針だ。
リース各社は充電器や充電サービスを手がける企業との連携を推し進めている。三菱オートリースは22年6月、エネチェンジとEV充電設備に関するパートナー契約を締結。同9月にはオリックスが法人向けEV充電サービスの拡大に向けユビ電(東京都港区)と資本業務提携を結んだ。
脱炭素には充電インフラの整備がカギを握るだけに、今後、組む相手を選別する目利き力の重要性が増しそうだ。
(2023/10/5 17:00)
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