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(2023/11/23 05:00)
難作業こそ自動化、簡単に
―「2023国際ロボット展」では、人に頼っていた難作業を自動化する製品を訴求します。
「柔らかいケーブルをつかみ、コネクターに挿入する組み立て工程などを紹介する。当社のロボットシステムを使えば、『難作業が簡単に自動化できる』と実感できるシーンを多く見せたい」
―難作業の自動化のポイントは。
「難作業と呼ばれる作業の多くはロボット単体では難しく、センシング技術との組み合わせが重要だ。例えば力覚センサーシステムと組み合わせることで、熟練者の力加減に頼っていた生産工程などを自動化できる。モノづくりの持続性を強化するには、難作業こそ数値化し機械化を図らなければならない」
―足元の自動化ニーズをどう見ますか。
「過去からブレることなく、自動化需要のエネルギーは高い状態にある。特に社内に生産技術部門を持たない小規模な企業などでニーズが高い。当社はロボットコントローラー一体型の省スペースかつ100ボルト電源で稼働するロボットのほか、ソフトウエアの開発経験がない人でも使いやすいプログラミングソフトなどを提供している。会社の技術力やリソースが障壁となり、自動化に取り組めないお客さまでもロボットを導入しやすい提案を積極的に実施する」
―数多くのロボットメーカーがある中、差別化の方向性は。
「国際競争に勝ち残りつつ存在意義を示すには、当社だからこそ提供できる価値を大事にしたい。ロボット自体の競争力はもちろんだが、ロボットに意思を持たせられるセンシング技術との組み合わせで強みを発揮していく。当社全体の売上高に占めるロボットの割合は現状あまり大きくないが、2025年度に向けた長期ビジョンでは成長領域に設定している。今後、さまざまな形で経営資源を投下する」
―世界的な電気自動車(EV)シフトによる影響は。
「これまで電子・電気業界向けで比較的シェアが取れていたが、自動車部品のような領域はやや弱かった。ただEVシフトによって、当社のロボットの良さを経験済みの電子機器製造受託サービス(EMS)事業者などがEV市場に広く参入できるようになったことは大きな機会となる」
「医薬関係や総菜業界など想定していなかった業界でも当社ロボットの活用可能性がでてきた。こうした領域を先行して開拓し、ロボット業界の成長率を上回る強い成長を遂げる」(増重直樹)
(2023/11/23 05:00)
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