ロボ自身が動作計画・実行 安川電機、5機種を来月投入

(2023/11/29 17:00)

  • モートマンネクストシリーズ

安川電機は29日、次世代ロボット「MOTOMAN NEXT(モートマンネクスト)シリーズ」を12月に発売すると発表した。ロボット業界初というロボット自身が周囲の環境を認識・判断しながら動作を計画・実行できる自律性が特徴。加工対象物(ワーク)の変化や不確定要素が多く、従来はロボット導入が難しかった領域での自動化を支援する。

モートマンネクストでは通常のロボット制御に加え、人工知能(AI)などを盛り込める自律制御ユニットを搭載。センサーデータなどを基に、現実の世界を仮想空間に再現するデジタルツインによる動作計画と実行を高速で展開する。人がロボットに作業指示を出せば、ワークの位置ずれなど状況が変化しても作業を完結できる。自動化の一例として、大きさや形状が異なる野菜のピッキングから品質検査、箱詰めなどを想定している。

人が作業していた領域の代替を見据え、可搬質量4キロ―35キログラムの5機種を投入。今後の機種拡充も計画する。価格はオープン。

同社の岡久学上席執行役員は「ロボットがプログラムで動く発想ではなく、自ら環境を理解して動くことをコンセプトに開発した」と説明。販売目標は明らかにしていないが、「実績が生まれれば、加速度的に普及する」と期待を述べた。

(2023/11/29 17:00)

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