働き方改革/【Q】夜間のメール送信はOK?

(2023/12/5 12:00)

【Q】夜間のメール送信はOK?

営業部でリーダーをしています。進捗(しんちょく)を把握するために、夜間にフォローメールを送ることがあるのですが、翌日、メールを受け取ったメンバーが少し不機嫌な様子を見せます。夜にメールを送るのは避けるべきでしょうか? 

【A】メンバーの時間と心に配慮を

リーダーとして、自分の仕事のめどが付いたころに、進捗を確認したいという気持ちは分かりますが、メンバーのワークライフバランスへの影響を考慮しなければなりません。夜間にメールを送ることは、コンプライアンスの観点からも避けるべきですが、そもそも人として、相手への配慮が足りないと捉えられるかもしれません。

もし「いや、今までは…」と否定される場合は、今の時代、あなたの常識は非常識だと捉えるくらいの方がいいかと思います。夜間や休日にメールを送ることは、メンバーへの不必要なプレッシャーやストレスを与え、精神的疲労や最悪の場合は離職につながるため、極力避けるべきです。チームのみんなが十分な休息を取り、プライベートな時間を楽しむことが、結果として良好な職場環境を築くことにつながります。リーダーとしての優しさや想像力は、仕事を任せたメンバーへの思いやりを示すのに不可欠です。

チームとの円滑なやりとりのためにも、コミュニケーションに関するルールやガイドラインを作るのも手ですが、時差出勤や海外とのやりとりなど、人により状況が違うこともあります。そのため、夜間に通常勤務の人向けにメールをする際は、例えば、メールが翌営業日の朝に届くようにスケジュール配信するなど、相手がストレスを感じないような配慮が大切です。「メールは、相手の時間と心に配慮して」を心がけ、みんなが気持ちよく働ける職場を作っていきましょう。

◇経営アドバイザー 飯田剛弘

ビジネスファイターズ 合同会社 CEO/マーケティングや海外関係の支援、チャットGPT・人工知能(AI)の活用の研修や経営層向けのアドバイザーやサロン運営も行う/中小機構やあいち産業振興機構でアドバイザー/著書に『令和上司のすすめ』(日刊工業新聞社)など7冊。

(2023/12/5 12:00)

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