11月の貿易赤字、7769億円 鉄鋼・半導体装置など輸出減

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財務省が２０日発表した１１月の貿易統計速報（通関ベース）によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は７７６９億円の赤字と、２カ月連続の赤字だった。赤字額は前年同月と比べて６２・２％減少した。海外経済の減速で鉄鋼や半導体等製造装置などの輸出が落ち込んだが、エネルギー価格が落ち着きを見せており、輸入が減った。

輸出額は前年同月比０・２％減の８兆８１９６億円と、３カ月ぶりの減少となった。米国向け自動車の輸出は伸びたものの、イタリア向け鉄鋼や台湾向け半導体等製造装置などの輸出が減った。

輸入額は同１１・９％減の９兆５９６５億円となり、８カ月連続で減少した。豪州からの石炭や液化天然ガス（ＬＮＧ）、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）からの原粗油などの輸入が減少した。

地域別では、米国向け輸出が同５・３％増の１兆８１４４億円と、１１月としては過去最大となった。増加は２６カ月連続。米国からの輸入は同３・５％減の１兆１０２億円となり、６カ月連続の減少となった。自動車や自動車の部分品、航空機類などの輸出が伸びた。輸入は医薬品や航空機類、穀物類などが減った。

中国向け輸出は同２・２％減の１兆５９６２億円と、１２カ月連続で減少した。中国からの輸入は同３・２％減の２兆２５０３億円と、７カ月連続の減少となった。半導体等電子部品や、魚介類など食料品の輸出が減少した。衣類・同付属品や半導体等電子部品などの輸入が減少した。