(2024/1/11 05:00)
9日開幕の米デジタル技術見本市「CES2024」では生成人工知能(AI)が話題の中心。一方で下火とみられていたメタバース(3次元仮想空間)について「産業用メタバース」を強く打ち出すのがドイツのシーメンスだ。
ブッシュ最高経営責任者(CEO)は基調講演で、産業用メタバースの自社工場導入により「生産性は20%向上し、エネルギー消費は20%減った」と効果を強調。生成AIによるプログラム自動化では従来のマイクロソフトに加え、AWSとローコードでの提携を明らかにした。
さらに大きな目玉がソニーとの協力による「イマーシブエンジニアリング」。3次元仮想空間に没入し3Dデザインの設計や修正を直感的に進められるという。登壇したソニーの松本義典副社長も「自分が製品エンジニアの頃にこうした技術があれば」と話し、会場の笑いを誘った。
ちなみにブッシュCEOは白い丸首シャツに革ジャンパーというカジュアルな服装だったが、これは明らかにメタバースで連携するエヌビディアのフアンCEOの定番スタイル。
AI用半導体で独走する同社に敬意を示しつつ、「あやかりたい」という思いが込められているのかもしれない。
(2024/1/11 05:00)
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