ヌーラボ、ツール定着へオンラインで指導・支援

(2024/1/11 12:00)

  • オンラインツールを使ったウェビナーも積極的に開いている

ヌーラボ(福岡市中央区、橋本正徳社長)は、法人向けのタスク管理ツール「Backlog(バックログ)」などの営業や拡販活動において、オンラインによる商談を活用している。社内の営業専任者は約10人。営業を担当するカスタマーサクセス課の原彩香さんは「少人数のため、業務を円滑に進めるためにオンラインを活用している」と強調する。

 同社は元々、プログラマーが立ち上げた会社で、バックログも自社で受託開発する際にプロジェクトを管理するツールとして生まれたもの。新サービスとしてバックログを外販した際には営業専任者が不在だった。

セールス部門を設けたのは2019年。それ以前から、ユーザーが使い方について情報交換するコミュニティーを組織したり、口コミが広がったりしてサービスの引き合いは増えていた。「ただ、エンジニア以外のお客さまが増え、『試用の時点で使い方が分からないから止める』という声も出てきた。そこで、当社からも使い方を教える担当として部門ができあがった」(原さん)。

同部門では、米グーグルのビデオ会議サービス「グーグル ミート」やウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」といったツールを使う。「すでに、試用後でお客さまもバックログのことを知っているから、オンライン営業もしやすかった」(原さん)。このほかにウェビナーを開き、より詳しく情報を知りたい顧客にはオンラインで商談予約をしてもらうという仕組みを作っている。

バックログの月次解約率は売り上げベースで0・44%(23年9月末時点)と低く抑えられている。原さんは「バックログは低単価のサービスであり、当社からも積極的にお客さまと関係を作らないと解約されやすい。サービスの規模感からみても、オンライン営業は見合っている」としている。

1月には定着を支援する有償サービスも開始し、オンラインで提供する。タスク管理ツールを求める人に向けて、オンライン営業で潜在的なニーズに訴え、ツールの普及に努める。

(2024/1/11 12:00)

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