名古屋市信用保証協会、歩数イベントなど交流促進

(2024/3/12 12:00)

  • マラソン大会「マラソンフェスティバルナゴヤ・愛知2023」の運営に有志職員がボランティア参加した

名古屋市信用保証協会は健康経営に関して、全国の信用保証協会に先駆けてきた実績を持つ。外部表彰だけ見ても、2022年に健康保険組合連合会東京連合会から健康優良企業「銀の認定」、23年に健康経営優良法人(中小規模法人部門)、24年にスポーツ庁から「スポーツエールカンパニー」の認定を取得。銀の認定は福島県信用保証協会と同時だが、これらは全て全国の信用保証協会で初めてだ。

同協会は21年に持続可能な開発目標(SDGs)宣言、22年に経営理念の改正などをした。「この辺りから意識を変えた」と宮村喜明会長は話す。新たな経営理念では存在意義を「中小企業者の良きパートナー」とした上で、具現化の一つに「健康・幸せ経営」を据えた。全役職員が健康で幸せを実感できることを明確に掲げた。これが全ての基礎となっている。

個々の取り組みは、格段に難しいことをやっているわけではない。毎朝始業前のラジオ体操に始まり、年1回のウオーキングイベント、地元名古屋市のマラソン大会運営のボランティア参加だ。盛り上がったのがウオーキングイベント。1カ月間の累積歩数を記録するもので、22年の第1回は108万歩の人が出た。厚生労働省推奨の1日1万歩の30日分、30万歩を目安とするとかなりの記録だ。宮村会長も「過熱してしまって」と苦笑。歩数を伸ばすことはもちろん良いことだが「楽しく歩き、話のネタにしてコミュニケーションしてもらえれば」と話す。24年も一人ひとりが自然体で参加できる形を工夫しながら実施を予定している。

こうした方針や取り組みは、コロナ禍がきっかけだ。全国の信用保証協会は実質無利子・無担保融資、いわゆるゼロゼロ融資で業務が急増した。「あの時必死にやった思いを次にどうつないでいくか。そのために何か目標になるものが必要だろう」(宮村会長)と考えた。そこから健康経営が始まった。

(2024/3/12 12:00)

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