産業春秋/日銀の政策修正カウントダウンか?

(2024/3/12 05:00)

日銀は早ければ18、19の両日に開く金融政策決定会合でマイナス金利政策を解除するとみられている。内閣府が11日発表した2023年10―12月期の国内総生産(GDP)改定値は、市場予測を後押しする結果になったのでは。

内閣府は同期の実質成長率を速報値の段階でマイナス0・4%(年率換算)と、2四半期連続のマイナス成長としていた。マイナス成長が続くと市場は景気後退入りを意識し、日銀は政策修正に動きにくい。

ところが一転、改定値では実質成長率がプラス0・4%(同)とプラス成長に修正された。財務省が4日発表した同期の法人企業統計で、設備投資が前年同期比16・4%増と大幅に増えたことが改定値に反映された。

設備投資は改定値で前期比2・0%増と、速報値の同0・1%減から真逆の修正。たが個人消費の改定値は前期比0・3%減。春季労使交渉(春闘)の集中回答日である13日を起点に消費マインド喚起の流れを作らねば。

日銀の政策修正を見据え、為替はやや円高基調にある。だが1年前の23年3月の月平均1ドル=133円に比べれば、まだまだ円安。日銀は政策修正後も緩和的な金融環境を継続する意向で、過度な円高は回避されると期待したい。

(2024/3/12 05:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン