テラ・ラボ、名古屋空港に長距離無人機の拠点 災害時に動画像を直接提供、南海トラフに備え

(2024/7/4 17:00)

  • 開発中の長距離無人機

テラ・ラボ(愛知県春日井市、松浦孝英社長)は4日、県営名古屋空港(愛知県豊山町)に長距離無人航空機の研究開発拠点を設置すると発表した。このほど同空港の旅客ターミナルビル利活用事業者に選ばれたのを受け、同ビル内に12月をめどに拠点を整備する。南海トラフ地震に備えた広域災害対策オペレーションセンターとしての社会実装を目指す。

同社は現在、1000キロメートルの長距離を連続飛行できる無人機を開発中。長い航続距離を生かし、南海トラフ地震のような広い地域で被災が予想される場合に無人機を飛ばして上空から情報収集を行い、市町村の危機対策部門や消防組織に動画像などの情報を直接提供することで、人命やインフラ被害などの最小限化につなげる。

また愛知県から、災害対策用に飛行ロボット(ドローン)の社会実装推進業務も受託済み。有事だけでなく平時からビジネスモデルの検討を行うことで事業化を目指す。

(2024/7/4 17:00)

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