神奈川県・日揮など、江の島で「曲がる太陽電池」実証

(2024/7/29 17:00)

神奈川県と日揮(横浜市西区)、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)は29日、ペロブスカイト太陽電池の実証実験を同県藤沢市の江の島で始めた(写真)。江の島の庭園「サムエル・コッキング苑」内に同電池を設置して発電データや耐久性、信頼性などを1年間検証する。

実証実験ではエネコートテクノロジーズが開発中の大型モジュール(幅465ミリ、縦360ミリ、厚さ1ミリメートル)を用いる。遮熱シートと同モジュールを貼り合わせる日揮の工法で製作した独自のペロブスカイト太陽電池を、庭園内のガラス張り施設の屋根部分などに設置して性能を検証する。

観光地として人気のある江の島で実証することで、同電池の普及啓発を図る狙いもある。同日開いた実証開始式で、黒岩祐治神奈川県知事は「脱炭素のカギを握る大変重要な技術。より多くの人に知ってもらいたい」と語った。

同電池は薄く軽量、折り曲げ可能などの特徴からさまざまな場所に設置できる利点がある。日揮は将来、工場やプラント設備向けの発電システムに同電池の採用を目指す。日揮の山口康春社長は「さまざまな形状に設置できるのが同電池のポイント。全社を挙げて確かな技術にしていきたい」と抱負を述べた。(横浜)

(2024/7/29 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン