東京理科大、特色分野ごとに私大群 東京慈恵会医大と「地域中核」申請

(2024/8/5 17:00)

東京理科大学は5日、宇宙や防災、未来医療など同大の研究特色分野ごとに他大学と組み、私立大学の連携大学群を構築する計画を発表した。第1弾となる東京慈恵会医科大学との医理工薬連携で、文部科学省の第2回「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(J―PEAKS)に申請した。2023年は「国際卓越研究大学」の事業に応募したが、立ち位置を“私大コンソーシアムのハブ”に変え、公募事業の応募先も転換した。

  • 国際卓越からJ-PEAKSに応募先を転換した東京理科大(神楽坂キャンパス、東京都新宿区)

J―PEAKSと国際卓越大は、日本の大学の研究力強化に向けた大型事業。同時支援は受けられないが、J―PEAKSの支援で成長した後に国際卓越大へ、という道筋が理想の一つとされる。初回の国際卓越大の応募は10大学で、私立は早稲田大学と東京理科大のみ。東京理科大はトップクラスの理工系私立大学で学生2万人と大規模なため、23年時点での研究力強化は単独で計画していた。

発表した「TUS SciTech構想」は、東京理科大の強みとなる先端分野ごとに、他大学・機関と強く連携することで、日本で最も多様に理工系分野を網羅することを狙う。ともに31年に創立150周年を迎える東京慈恵会医大とは、13年に連携協定を結んで学生の教育や共同研究を手がけてきた。今回、事務・技術職員や研究支援人材の交流、「TUS―JIKEI連携ラボ」設置による異分野との研究強化を実施。別法人のまま、踏み込んで双方の強みと弱みに対応する形にする。

J―PEAKSの第2回公募は7月後半に締め切られた。石川正俊東京理科大学長は「23年の案をブラッシュアップした以上の内容となっている」と強調した。

(2024/8/5 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン