産機受注、1―6月12%増2.8兆円 内需で非製造業けん引 

(2024/8/20 17:00)

日本産業機械工業会(産機工)が20日発表した1―6月の産業機械受注高は、前年同期比12・8%増の2兆8851億6000万円となった。内需は電力向けなど非製造業への受注増を背景に同18・6%増の2兆57億5600万円で、2016年に次ぐ2兆円超の水準となり、受注高全体をけん引した。外需も同1・6%増の8794億400万円。地域別では中東や北米を中心に受注が好調である一方、中国を含むアジアでは前年の大型案件からの反動減などが響いた。

内需は製造業を除くすべての部門で増加した。部門別では製造業系が同3・4%減の6110億7200万円となったものの、非製造業系が同60・6%増の7193億600万円で、官公需は同13・4%増の4848億2000万円だった。

官公需で国土強靱(きょうじん)化に関連した機械やゴミ処理関連機器が増加。非製造業は電力関係を中心に増加した。1―6月の受注状況について産機工は「景気動向に必ずしも左右されない分野が伸びた」(事務局)とした。

6月単月では受注高は前年同月比15・8%増の5471億5000万円。内需は同5・9%増の3425億9300万円と4カ月連続の増加、外需は同37・3%増の2045億5700万円で2カ月ぶりの増加となった。国内とアジアでゴミ処理機器の受注が大きく伸びたほか、外需で天然ガス向けに化学機械が好調だった。

外需は北米と中東が7カ月連続で増加し、低迷していた欧州が2カ月連続で増加した。一方、中国は製鉄機械やプラスチック加工機械などが落ち込むなどして4カ月連続の減少となり「元気がない状況」(同)。外需全体の下期については「ガスなどエネルギー関係の案件が出てくれば伸びてくるだろう」(同)と見る。

(2024/8/20 17:00)

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