キオクシアHD、10月上場へ 時価総額1.5兆円超狙う

(2024/8/23 17:00)

キオクシアホールディングス(HD)は10月に東京証券取引所へ新規株式公開(IPO)することを決めた。時価総額は1兆5000億円超を目指しているとみられる。上場によってNAND型フラッシュメモリーの生産能力を拡充し、生成人工知能(AI)で利用が拡大するとみられるソリッド・ステート・ドライブ(SSD)需要の取り込みを狙う。

キオクシアHDは2020年にも上場を目指したが、NANDの市況悪化を受け、延期した。その後、提携関係にある米ウエスタンデジタル(WD)のメモリー事業との統合交渉を進めたが、破談に終わった過去がある。

ただ、直近ではスマートフォンやパソコンの需要が底を打ち、生成AI向けのデータセンターでも需要が増え、NAND市況は回復局面にあることから、上場へかじを切った。キオクシアHDには米投資ファンドのベインキャピタルと韓国のSKハイニックスによる特別目的会社が計56%出資し、東芝も41%出資している。

事業面では、操業開始を見送っていた北上工場(岩手県北上市)の第2製造棟を25年秋に稼働させるなど環境が整いつつある。一方、「単独では生き残りは難しく、他のメーカーとの統合は不可欠ではないか」(業界関係者)と業界再編の懸念はくすぶる。

(2024/8/23 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン