NTTと中華電信、次世代光通信基盤で日台間ネットワーク開通  

(2024/8/29 17:00)

NTTと台湾の電気通信最大手である中華電信は29日、NTTの次世代光通信基盤「IOWN(アイオン)」を用いて日本と台湾間のネットワークを開通したと発表した。IOWNの構成要素でネットワークから端末までを光で結ぶ低遅延通信技術「オールフォトニクス・ネットワーク(APN)」の国際間開通は世界で初めてだという。両社は今後、APNを用いてIOWNのビジネス展開を世界規模で推進する。

APNを活用し、中華電信の台湾の桃園データセンター(DC、桃園市)からNTT武蔵野研究開発センタ(東京都武蔵野市)までを開通した。約3000キロメートルの長距離において片道約뗝秒の低遅延かつ安定した通信を実現した。

国際間APNの開通に当たり、NTTは武蔵野研究開発センタから日本国内の海底光ファイバー陸揚げ局まで、中華電信はそこから台湾の陸揚げ局、桃園DCまでAPNを構築。両社でそれぞれの区間を接続した。

両社は今後、日本と台湾に拠点を置く半導体分野などの製造業を中心に、被災時の事業継続計画(BCP)対策としてのデータバックアップ(予備保管)や、NTTの大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi(ツヅミ)」などを提供する。

(2024/8/29 17:00)

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