【早読み特選】中小企業庁、中小の省力化補助金を改定へ、設備リースも対象

(2024/9/19 17:00)

 経済産業省・中小企業庁は「中小企業省力化投資補助事業」(カタログ型省力化補助金)の補助対象を見直す。設備購入に補助する従来制度を2024年秋にも改定し、設備をリースで導入した場合も対象に加える。リースによる事務負担の軽減や、省力化効果の確認後の設備導入といった企業ニーズに応え、設備投資に踏み切れなかった中小の省力化を資金・リスク両面から後押しする。

 中途解約はできないものの、リース会社が購入した機械設備などを契約上借りる、実質的な購入に近い「ファイナンス・リース」と、リース会社に所有権があり、企業はリース期間中のみ資産を利用できる「オペレーティングリース」を追加対象とする。制度改定後、企業からの申請を随時受け付ける。補助率は2分の1で、補助上限額は従業員数や賃上げに応じ200万ー1500万円。

 ファイナンス・リースでは、補助金額分を減らしたリース料金で利用できるようにする。リース会社に補助金を支払い、料金の減額を求めることで、中小の支払い総額を減らす仕組み。適切に減額しているかはリースの業界団体が監視する。

 オペレーティングリースでは、最大12カ月のレンタル費用を補助する。対象期間終了後、補助上限額のうち残った額で補助を受けて設備購入も可能。実際に効果を確認した上での導入を希望するニーズに応える。

 また、カタログ型省力化補助金の利用促進に向けて、省力化効果の報告期間を事業終了後5年間から3年間に緩和する。保守の観点から販売地域を限定している設備も対象に広げる。

 省力化補助金は、IoT(モノのインターネット)やロボットといった人手不足を解消できる汎用製品を「カタログ」に掲載し、中小がカタログの中から選んで設備導入できる制度。無人搬送機(AGV)や外観検査装置、自動倉庫などを製品カテゴリー別に「カタログ」に掲載している。現在は種類、計149製品が掲載されている。

(2024/9/19 17:00)

総合1のニュース一覧

おすすめコンテンツ

図解よくわかる 実践!スマート農業

図解よくわかる 実践!スマート農業

原子力年鑑2025

原子力年鑑2025

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい物流現場改善の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい物流現場改善の本

カラー版 目で見てわかる 測定工具の使い方・校正作業

カラー版 目で見てわかる 測定工具の使い方・校正作業

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン