- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2018/8/26 08:00)
米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は同社を非公開化する計画を取り下げた。同CEOがツイッターへの投稿を通じて上場廃止の方針を示したことで、社員や投資家に困惑が広がっていた。
テスラの筆頭株主で会長も兼ねるマスク氏は24日遅く、同社ウェブサイト上のブログでコメントを発表。取締役会との会合で「テスラにとって上場を維持することがより良い道だと私は考えていると伝えた。取締役会は同意を示した」と説明した。
マスク氏は7日に「テスラを1株420ドルで非公開化することを検討している。資金は確保した」と ツイートし金融界を驚かせたが、その後のブログ投稿ではそうした資金調達が完了していないことを示唆。関係者によれば、このツイートを巡り米証券取引委員会(SEC)が召喚状を送付した。
マスク氏は24日付のコメントで「私が受け取ったフィードバックを踏まえると、テスラ既存株主の大半が上場会社であり続ける方が好ましいと考えていることは明らかだ」と指摘し、「私が話した株主の過半数が非公開化されてもテスラと共に居続けると語ってくれたが、ひと言で言えば『そうしてくれるな』という心情だった」と付け加えた。
別の発表資料で、マスク氏の提案を検証するために設置された独立取締役委員会も非公開化しないとの結論を確認し、同委員会を解散する意向を表明した。
事情に詳しい関係者によれば、マスク氏は上場廃止計画について、個人的に助言を得るためゴールドマン・サックス・グループと モルガン・スタンレーを起用していた。両社はテスラの株式と転換社債の発行の多くで主幹事を務めている。(ブルームバーグ)
(2018/8/26 08:00)