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デジタイザ及び信号発生器用の高レベルなオブジェクト指向Pythonパッケージを提供開始

(2024/5/15)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:Spectrum Instrumentation GmbH

デジタイザ及び信号発生器用の高レベルなオブジェクト指向Pythonパッケージを提供開始

スペクトラム社は200を超える全製品に汎用性の高いPythonプログラミングを提供

デジタイザなどの計測機器メーカであるスペクトラム社(本社ドイツ・グロースハンスドルフ/以下、スペクトラム社)は、同社の現行の全てのテストおよび測定機器で利用可能な、新しいオープンソースのPythonパッケージ「spcm」の提供を開始します。この新しいパッケージにより、5MS/sから10GS/sまでのサンプリングレートを提供する200機種以上の全測定機器のプログラミングが、より迅速かつ簡単になります。Pythonは、そのシンプルさ、汎用性、柔軟性ゆえに人気を博し、プログラミング開発サイクルを大幅に短縮するライブラリやフレームワーク(NumPyなど)の広範なコレクションを誇っています。新しいspcmパッケージは、スペクトラム社のデジタイザ、AWG、デジタルI/O製品向けに特別に設計された高レベルのオブジェクト指向プログラミング(OOP)インタフェースを提供することにより、Python言語を最大限に活用することができます。このパッケージには、完全なソースコードと詳細なプログラム例が多数含まれています。spcmはGitHub経由で入手可能で、MITライセンスに基づき無償で提供されます。


スペクトラム社のPythonパッケージは、カード、カードのグループ、Ethernet機器の自動オープンとクローズ、及びこれらのデバイス間のデータ転送用のメモリ割り当てを安全に処理します。デバイス固有の機能は、すべて使いやすいクラスにカプセル化されています。これらには、クロックとトリガの設定、ハードウェアチャネルの設定、カード間の同期、ダイレクトメモリアクセス(DMA)、ブロック平均化処理、DDS、パルスジェネレータなどの製品機能が含まれています。


新しいPythonパッケージにより、 デジタイザ、AWG、デジタルI/O製品に直接プログラムすることができるようになります

このパッケージは実際の物理量や単位(10MHzなど)の使用をサポートしており、ユーザーは好みの単位系でドライバの設定を直接プログラムすることができます。これにより、暗号化されたAPI設定への面倒な手動変換の必要がなくなります。さらに、このパッケージにはNumPyとMatplotlibによる計算のサポートも含まれており、これらのパッケージが提供する膨大なツールボックスを使用して、製品との間でやり取りされるデータを処理できます。詳細な例はGitHubリポジトリで参照することができます。

パッケージはpipリポジトリを利用して簡単にインストールできます。Pythonのインストール後、「$ pip install spcm」コマンドを1つ実行するだけでパッケージのインストールが可能です。
ユーザーはスペクトラム社のPythonパッケージを自分のプログラムに組み込むことも、リポジトリにフォークして機能を追加することもできます。このパッケージはスペクトラム社のエンジニアが直接メンテナンスしており、バグフィックスや新機能を提供するアップデートが定期的にリリースされます。

写真の例では、アナログ出力カード(AWG)をオープンし、DDSオプションを使用してシンプルな10MHz正弦波出力のプログラミングの例を示しています。
スペクトラム社のPythonリポジトリはhttps://github.com/SpectrumInstrumentation/spcmにあります。


スペクトラム・インスツルメンテーション社(Spectrum Instrumentation)について
1989年に創業したスペクトラム社(CEO 兼 創業者Gisela Hassler)は、モジュラー設計を利用することでデジタイザ製品および波形発生器製品をPCカード(PCIeおよびPXIe)やスタンドアローンのEthernetユニット(LXI)として幅広く生み出しています。スペクトラム社は30年間に、トップブランドの業界リーダーやほとんどすべての一流大学を含む、世界中のお客様に製品をご利用いただいています。当社はドイツのハンブルク近郊に本社を構えており、5年保証と設計エンジニアやローカルパートナーによる優れたサポートを提供しております。スペクトラム社の詳細については、https://www.spectrum-instrumentation.comをご確認ください。

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