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(2017/12/26)
カテゴリ:経営情報
リリース発行企業:株式会社明光ネットワークジャパン
マークシート式だけでなく記述式問題が出題される!
個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:田上 節朗)は、2年後に迫る「2020年 教育改革」に向けた情報を定期的に発信しております。
「2020年 教育改革」の大きな変更点の一つは「大学入試制度」の変化です。現行の「大学入試センター試験」に代わり、「大学入学共通テスト」が始まります。従来のマークシート式の問題に加え、記述式の問題も出題されることが発表されました。これまでの「知識」の評価に留まらず、「思考力・判断力・表現力」を重視・評価するという「2020年 教育改革」方向に合わせた変化です。
今回は、明光義塾の教務部が、「大学入学共通テスト」のモデル問題を解説します。
モデル問題 <次の問題は、独立行政法人大学入試センターが平成29年5月16日に公表した「大学入学共通テスト」記述式問題のモデル問題例(国語)となります。
問1)駐車場使用契約を行った3か月後のある日、サユリさんのもとに、原パークの担当者から 電話があった。
「もしもし、原パークですが、サユリさんですか? いつもご利用ありがとうございます。現在、サユリさんには駐車場料金を毎月21,600円払っていただいておりますが、このたび 24,840円に値上げすることを決定いたしました。来月分より新料金でのお振り込みをよろしくお願いいたします。」
サユリさんは、この突然の値上げに納得がいかないので、原パークに対して今回の値上げに関する質問をしたい。契約書に沿って、どの条文の、どのような点について質問したらよいと考えられるか。解答の文末が「~について質問する。」となるようにして、40字以内 で述べよ(句読点を含む)。
解説 <求められるのは、単なる「読解力」ではなく「読解した上、それを活用して問題を解決する力」>
正答例:第4条において、現在の駐車料金が不相当と認められる理由について質問する。
明光のポイント解説:
突然の値上げに納得がいかないであろうサユリさんの気持ちや心境を、感情的に書いてしまう受験生が続出するかもしれません。この問題では、まさにそのポイントを見ていますので、注意が必要です。
1.まずは、「契約書」という文面を隅から隅まで読み取り、「原パークがこの値上げをしてきた根拠」が条文にあるかを探し当てることが大事です。
2.条文の中で、原パークが第4条の「現在の駐車料金が不相当と認められる理由」を伝えることなく、料金の改定のみを伝えたことは、サユリさんに対する説明不足であることが指摘できるでしょう。
3.2.の説明不足な部分を指摘した上で、なぜ料金が改定されたのかを質問しましょう。
この3段階を踏んで回答できるかどうか、が問われる問題です。
法律の知識は必要なく、この契約書を読んで理解できれば、小学生も解答できる問題です。
ただ、実際にこの3段階を的確に踏んで記述に至るのは相当な難易度と考えられます。
求められるのは単なる「読解力」ではなく、「読解した上でそれを活用して問題を解決する」ところまで問われるようになるのです。
変更ポイント <「知識」だけの評価から「思考力・判断力・表現力」を重視・評価する傾向へ
国語と数学では、マークシート式問題から記述式問題が追加に!!>
1.2020年度から実施される「大学入学共通テスト」といままでの「センター試験」の違いとは?
1.大学入試制度の改革の背景には「2020年 教育改革」があり、いままでの「知識」の評価に留まらず「思考力・判断力・表現力」を重視・評価するため、様々な変化が予想されています。
特に注目したいのは、記述式の問題が出題されることです。記述式問題が追加されることが公表されている科目は国語と数学で、それぞれ3問程度です。
2.これまでよりも社会や実生活に即した内容で出題されます。先のモデル問題にあるように、契約書を読み取る力を問う国語の問題、睡眠時間が長い都道府県の表を見て考える数学の問題など、受験生にとっては「見慣れない」問題が出てくるようになります。
3.マークシート式の問題も単純な選択問題ではなく、「当てはまるものをすべて選べ」など、きちんと知識を持っていないと正答できない出題が出てきます。
2.記述式問題の追加、マークシート式問題の変化に伴い、テストのために必要な生徒の力は?
当たり前のようですが、「確実な知識」が非常に大切です。これは大学入学共通テストに限った話ではありませんが、これまでの試験では、マークシート式の問題はうろ覚えの知識でそれらしいものを選んでも正解する可能性がありました。ただしこれからは「確実な知識」がなくては解けない問題が増えてくると予想されます。また、「考える力」が大切になります。「この資料を読んで、そこから考えられること」「この文章を読んで、意見を書くこと」このような出題に対して答えられる力が必要です。
「考える力」は、一朝一夕には育ちません。また、受け身で知識を覚えているだけでは育ちません。たとえば、国語の文章を読むときも「自分だったらこの主人公とは違って、こう考えるけど、なぜ主人公はこういう行動をとるんだろう」と考えたり、数学の問題を解くときにも「解答解説にはこう書いてあるけど、別解があるんじゃないかな」と考えるなど、ただ問題を解くだけではなく自分から一歩踏み込んで考えてみる、やってみることで「考える力」は上がっていきます。
「2020年 教育改革」は、「明治時代の学制実施以来の大改革」と言われるほど変化が大きいです。ただ、今回の教育改革のポイントは「勉強の量が増える」だけではなく「主体的な学びを重視する」ことだと考えられます。
つまり、学校の授業にいかに積極的に参加しているか、学んだ知識をどのように活用しているか、といったことです。これは、一日では身につきません。
正解することはもちろん大事です。しかし、どうしてその答えになったのかをお子さんがしっかり自分の言葉で表現し伝えることができるのか、よく見てあげてください。そうすることで分かったつもりをなくしていきます。こういった学習はお子さまの自信につながり、主体性を伸ばします。また、思考力や表現力といった力にもつながります。
<参考>明光2020教育改革室について
小学生、中学生、高校生を対象として、全国に2000以上の教室を展開する明光義塾は、『明光2020教育改革室』を立ち上げました。「知りたい教育情報がうまく見つからない」という多くの保護者の声に応えるため、教育改革に関する様々な情報を発信してまいります。
■株式会社明光ネットワークジャパン(東証1 部上場)( http://www.meikonet.co.jp )
「教育・文化事業への貢献を通じて人づくりを目指す」、「フランチャイズノウハウの開発 普及を通じて自己実現を支援する」という2つの経営理念を掲げ、「個別指導」による「自立学習」を促す学習塾「明光義塾」を直営及びフランチャイズシステムにより全国に 2,000 教室以上展開しております。
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