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(2024/11/25)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:株式会社アールティ
スタンフォード大学オープンソースプロジェクトALOHAへのリスペクトを込めた追試用キット
AI・サービスロボットの分野で高度人材育成、ロボットプラットフォーム、教材の開発・販売をしている株式会社アールティ(東京都千代田区、代表取締役 中川友紀子、以下アールティ)は、模倣学習キット「RT-IM2024」の販売を開始いたします。本製品は、スタンフォード大学が開発したオープンソースキット「ALOHA※」Googleが開発した「ALOHA2※」をリスペクトし、ALOHA2をベースにサイズや機能をそのままに、教育・研究機関や産業分野での活用を見据えた次世代型の模倣学習ソリューションです。
ブログ記事から広がった反響に応え、受注生産での販売が決定!
スタンフォード大学のALOHAを追試すべく、社内でサイズ、機能をそのままに開発したRT-IM2024の開発ストーリーを当社ブログで紹介したところ、多くの研究者、教育関係者、企業の皆様から反響をいただきました。「実際に使ってみたい」「教育現場で導入したい」などの声を受け、急遽、受注生産という形で販売を開始することを決定いたしました。
ブログ記事の紹介写真(追試用の試作機)
RT-IM2024とは?
RT-IM2024は、模倣学習分野での研究や教育を目的に設計されたオールインワンの学習キットです。
以下のセット内容を含みます:
1. リーダー:模範動作を遠隔操作するロボットアームユニット2台
リーダー(ロボットアーム)は、人間の動作を遠隔操作でフォロワーのロボットアームに反映させるためのユニットです。ALOHAと同じく操作性に優れたロボットアームキットが含まれ、複雑な動作や作業の再現が可能です。たとえば、フォロワーのハンドに当たるフィンガーを用いた精密な動作や、特定の作業フローを記録してモデルデータを収集する用途に適しています。これにより、模倣学習モデルの学習データを取得することができます。
2. フォロワー:模倣学習の結果を反映するロボットアームユニット2台
フォロワー(ロボットアーム)は、リーダーで収集したデータを基に、遠隔操作で作業を行うユニットであるとともに、AIが模倣学習した動作を再現するロボットアームです。物品の移動や組み立て作業、複雑なタスクを実行するための構造になっており、模倣学習を通じて反復的に動作精度を向上させることが可能です。フォロワーは、人間の動作を模倣する実験だけでなく、実用的なロボット作業のプロトタイピングにも対応します。
3. カメラ&フレーム:動作記録や解析用の外部環境
ALOHAはACTと呼ばれるメソッドを用いて、画像とロボット動作の両方を同時に学習します。そのため、カメラとその外部環境を記録する専用フレームは、リーダーおよびフォロワーのロボット、ワークとなる対象物の動作記録や解析に最適化されています。カメラはALOHA2に準拠で、Intel Realsense採用。動作の細部を捉えることができ、機械学習用データの取得が可能です。また、環境のセッティングが簡便で、重力補償用ワイヤーは付属しないものの、カスタム環境にすることが可能です。これにより、ユーザーの研究ニーズや実験環境に応じた柔軟な運用を可能にします。
キットに含まれない内容
学習用のPC類、重力補償用ワイヤー等は含まれません。また、ALOHAのセットアップについては、ALOHAのGitHubリポジトリに詳しい手順が記載されていますので、これらの説明書等は省いております。
<受注生産のご案内>
本製品は受注生産にてご提供いたします。製品の特性上、各お客様のニーズに合わせた最適なカスタマイズも承ります。 また、追試のブログのようなリーダー1台、フォロワー1台といったシングルユースセットも対応可能です。ぜひご相談ください。
お届け予定:受注後2ヶ月以内
詳細な仕様や価格については、お問い合わせ窓口にてご確認ください。
製品ページ: https://rt-net.jp/products/rt-im2024/
※ALOHAについて
論文Learning Fine-Grained Bimanual Manipulation with Low-Cost Hardwareで紹介されたローコストのオープンソース(A Low-cost Open-source Hardware System for Bimanual Teleoperation.)の名称です。ACT(Action Chunking with Transformers)による模倣学習実験を行うソースコードも公開されています。ALOHAでは、4台のアームロボット(ViperX 300とWidowX 250それぞれ2台ずつ)と4台のカメラ(Logitech C922X)を使用したものが発表されています。さらにGoogleの研究グループがALOHAの改良版であるALOHA2を発表しました。ALOHA2ではグリッパ部分の操作性が向上しています。(RT-IM2024はALOHA2をベースにしています。)
論文:
ALOHA:Tony Z. Zhao, Vikash Kumar, Sergey Levine, Chelsea Finn. Learning Fine-Grained Bimanual Manipulation with Low-Cost Hardware. ArXiv, abs/2304.13705, 2023.
ALOHA2 Team et al. ALOHA 2: An Enhanced Low-Cost Hardware for Bimanual Teleoperation. ArXiv, 2405.02292, 2024.
ソースコード類 https://github.com/tonyzhaozh/aloha
お問い合わせ先
株式会社アールティ 営業部
E-mail:sales@rt-net.jp
Tel:03-6666-2566(代)
公式ウェブサイト:https://rt-net.jp
株式会社アールティについて
「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現を目指して、最先端のAI&Roboticsにおける技術開発に挑戦し、AI・サービスロボット分野での高度人材育成から、教育・サービスロボットの自社開発、受託開発まで幅広い事業展開をしています。
近年はサービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場で人手不足を解消するための協働ロボットや、工場向けのAIビジョンシステム、製造ラインなどの開発にも力を入れています。
会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など
■HP
https://rt-net.jp/
■Facebook
https://www.facebook.com/RTnetjp
■X(旧Twitter)
https://x.com/rt_corp
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