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【新刊】スタンフォード大のアメフトコーチに就任した日本人が語る米国スポーツ界のすごさ!

(2018/4/13)

カテゴリ:商品サービス

リリース発行企業:株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン

【新刊】スタンフォード大のアメフトコーチに就任した日本人が語る米国スポーツ界のすごさ!

この度、株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(取締役社長:干場 弓子、本社:東京都千代田区)より『不合理だらけの日本スポーツ界』が発売されました。



「うさぎ跳び」「運動中に水を飲まない」これらはある年齢以上の人たちが盛り上がる、不合理なルールを笑いにした自虐ネタである。かつての日本はそれが当たり前だった。では、それはもう過去のことなのだろうか?

最近、長年低迷を続けている男子マラソンの日本記録が16年ぶりに更新され話題になった。その際あることが物議を呼んだことをご存じだろうか。記録を達成した選手が練習では30キロ以上は走らないという、異例の調整方法をとっていたのである。このことは、何十年にもわたって、練習では50~80キロ走り込むのが常識とされていた陸上長距離界に、一石を投じるかたちになっている。

本書の著者はスタンフォード大学のアメリカンフットボール(以下アメフトと表記)チームでオフェンシブ・アシスタントを務めている日本人である。アメフトはスポーツ先進国である米国の中でも最先端のスポーツと言われ、選手はもちろんのこと、コーチになることもけして簡単なことではない。日本人が本場の名門チームのコーチングスタッフに採用されること自体快挙と言ってよいのだ。そんな著者は、米国と日本とのあまりの違いに、驚愕することばかりであったと言う。もちろん、米国がすべて正しいというわけではないが、見習うべきことが山ほどあるのも事実。米国スポーツ界の奥深さにスポットを当てることで、愛すべき日本スポーツ界に警鐘をならすことを本書の目的としている。

本書から垣間見ることができる、驚きの実態をダイジェストでご紹介しよう。


◆子どもの時から徹底される安全とマルチスポーツという概念
メジャーリーグにおけるピッチャーの球数制限はよく知られているが、実は野球だけではなく、あらゆるスポーツにおいて、子どもの頃からさまざまなルールや制限が設けられている。安全面や健康面に対する配慮が一番の理由となる。そんなルールのひとつに競技のシーズン制というものがあり、必ずオフシーズンが設定されているのだ。これによって、複数のスポーツを経験することが可能となり、自分に最も合ったスポーツに巡り合えるというメリットがでてくる。さらに、勉強や芸術などスポーツ以外の才能を見出すチャンスまで広がるのだ。その結果、複数のスポーツおいて州代表レベルで、学業成績も優秀という学生の存在が、けして珍しいことではなくなるのだ。

また、日本では、下級生は先輩に敬意を払い、命令に従うという行動が当然のことのように求められるが、米国では下級生であっても自分の競技力の向上を最優先することができる。これは単なる個人主義ということではなく、下級生の実力が上がればチーム全体が強くなるという至極合理的な考えに基づいているのだ。


◆カレッジ・スポーツは想像を絶する世界
2008年の北京オリンピックにおいて、スタンフォード大学の学生及び卒業生が獲得したメダルは25個だった。なんと、これは日本が獲得したメダル数と同じなのだ。ちなみにスタンフォードは米国でもトップレベルの大学である。そして、どんなに優秀なアスリートであっても学力の基準を満たさないと、競技の参加資格を失うというルールまであるのだ。そのようなルールを数多く設けてカレッジ・スポーツを管理運営している団体がNCAA(全米大学体育協会)だ。

カレッジ・スポーツは日本の学生スポーツとは、まったく別次元の世界だ。強豪校と言われる大学には10万人収容できるスタジアムがあり、年間100億以上の収益があり、10億稼ぐコーチが存在する。動くお金が桁違いなだけに、当然いろいろな問題が発生してくる。NCAAはそれらを未然に防ぐための活動も行っている。例えば、シーズン中であっても競技によって練習時間などが厳密に決められているが、これは「学生の本分は勉強である」という大原則のためだ。さらに細かいところでは、アメフト部のための備品はボールペン1本、コピー1枚であっても、アメフト以外のことで使用することは禁止されている。これらの規定に違反した場合は罰金など各種のペナルティがあり、重大な違反の場合は、億単位の罰金や出場停止などの重い処分が発生する場合がある。そのため、学内には違反を監視するためのスタッフまで常駐しているのだ。


◆コーチの質はどう維持されるのか
アメフトを例にとると、10億稼ぐトップレベルから、子ども相手のボランティアレベルまで、1万2千人のコーチが登録している団体があり、シーズン終了後に大規模なコンベンションを開催している。

このイベントのすごいところは、さまざまなレベルのコーチが、昨シーズンに自分が採用した戦略やスキルについて、余すところなく公開する場があちこちで設けられているのだ。このように最新の情報が広く共有されることで、コーチのレベルは確実に向上する仕組みになっている。また、彼らのネットワークづくりや就職のチャンスの場にもなっており、キャリアアップという点でも大いに役立っているといえる。

ところで、米国ではコーチが熱意のあまり、選手に暴力をふるうということはまずありえない。著者は、その理由は訴訟の国だからだと勝手に推測していたのだが、他のコーチと接するうちに、もっと深い理由にいき着いたと言う。米国のコーチは、常に高いコミュニケーション能力を要求される仕事だ。そんな彼らにとって暴力という選択は、自分の無能さを露呈する、恥ずべき行為であるからだ。


◆スポーツ医療というバックアップ体制
著者がコーチとなってすぐ気づいたのは、怪我をした選手の復帰にかかる時間が、日本に比べて明らかに短いことだった。それは、スタジアム内にレントゲン設備の設置が義務付けられているなど、恵まれた環境のおかげもあるが、一番大きいのはアメフト部のスポーツ・メディカル・チームの存在だ。そこにはなんと、首、肩、膝など身体のパーツごとに専門の医師が存在するのだ。その他に、リハビリの専門家やトレーナーなどが複数揃ってチームが構成されている。

著者は、かつてアメフトで日本一になったチームの選手だったが、膝の大けがによって引退をしている。その後2回の手術を経験したが、痛みがとれず走ることはできない状態だった。それを知ったトレーナーの勧めで、チームドクターに診てもらったところ、筋力トレーニングの必要性を指摘され、専門家にメニューを作成してもらった。驚いたのは、そこからわずか1週間で、10年来の痛みがやわらいできたことだった。さらに3カ月後には、大学周辺の野山を駆け回ることができるまでに回復している。

ご存じの通り、アメフトは身体を激しくコンタクトするスポーツだ。近年は、脳震とう対策が積極的に講じられている。脳へのダメージは最悪の場合、死にいたることもあるため、脳震とうになった選手が復帰するプロセスにおいては、その活動が厳しく制限されている。そして、選手としてのキャリアを通して、脳震とうの診断を3~4回受けた時点で、医師から引退の勧告を受けることになる。最終的に優先されるのは選手の将来なのである。

ここまでアメリカの最新スポーツ事情を紹介してきた。はたして、日本のスポーツファンは何を感じ取ってくれただろうか。


【本書の項目】
はじめに
第1章 日米スポーツ事情
第2章 アメリカのスポーツにあり、にほんのスポーツにないもの
第3章 2020年へ、そして、日本スポーツの未来へ向けての提案


【著者プロフィール】
河田 剛(かわた・つよし)

1972年埼玉県に生まれる。1991年に城西大学でアメフトをはじめ、1995年よりリクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)で活動。選手として4回、コーチとして1回、日本一を達成している。1999年の第1回アメリカンフットボール・ワールドカップ優勝メンバー。2004年引退後オービックシーガルズのコーチに就任。2007年に渡米しスタンフォード大学アメフト部でボランティア・コーチに就任。2011年より正式に採用され、オフェンシブ・アシスタントに就任。現在、オービックシーガルズのアドバイザー、大阪経済大学客員教授を務める。いま、日本人の選手及び指導者の中でNFLに最も近いところにいる。


【書籍情報】
タイトル:不合理だらけの日本スポーツ界
定価:1000円(税別)
発売日:2018年4月12日
判型:新書判変型・ソフトカバー/224ページ
ISBN:978-4-7993- 2251-2
発行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
ディスカヴァーサイト: http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799322512

【本書のご購入はコチラ】
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4799322516
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/15419337/
セブンネットショッピング:https://7net.omni7.jp/detail_isbn/9784799322512
ディスカヴァーサイト:http://www.d21.co.jp/shop/isbn9784799322512

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