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(2018/7/5)
カテゴリ:経営情報
リリース発行企業:スタートバーン株式会社
アート×テクノロジーを主軸に様々な事業を展開するスタートバーン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:施井泰平)は、UTEC4号投資事業有限責任組合(東京都文京区、代表:郷治友孝)を引受先とする約1億円の第三者割当増資を実施しました。
アート×テクノロジーを主軸に様々な事業を展開するスタートバーン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:施井泰平)は、UTEC4号投資事業有限責任組合(東京都文京区、代表:郷治友孝)を引受先とする約1億円の第三者割当増資を実施しました。
今回の資金調達により下記の3つの事業を展開します。
1)文化・芸術品などの管理に特化したアート×ブロックチェーンネットワークの構築
文化・芸術品の管理に特化した、アート×ブロックチェーンのネットワークを構築します。アート×ブロックチェーンネットワークは、作品の来歴管理、基本情報の共有、そして作品証明書の発行および作品管理のために使用することを想定して、2018年9月末より試験運用を開始、営利・非営利問わず関係機関を横断した情報共有網を実現します。
2)アート×ブロックチェーンネットワークと連動する自社運営ウェブサービス「Startbahn BCM(仮称)」の提供
アート×ブロックチェーンネットワークは多くの関連機関が使用できる脱中心的なシステムとなります。Startbahn BCM(仮称、Blockchain based Marketplaceの略)はそのネットワークを活用する一つのウェブサービスという位置付けになります。
Startbahn BCM(仮称)では作品の売買管理の他、1)のネットワークを活用した作品の証明書の発行や来歴情報の閲覧が手軽に行える環境をはじめ、アートなどの販売および管理に有用なサービスを2018年9月末から提供開始予定です。
3)ブロックチェーン×コーポレートの共同開発事業を開始
アート×ブロックチェーンネットワーク構築の知見を応用して、文化・芸術だけでなく「情報共有、来歴管理、証明書発行、真贋鑑定」などを必要とする事業者とブロックチェーン事業の共同開発を行います。
<アート×ブロックチェーンネットワークとは>
芸術・文化に関わる作品には公開・共有すべき「作品のタイトルやサイズ、制作年、作者情報、来歴情報、真贋情報」などの情報と、共有を目的としない「所有者の個人情報や販売管理者の為の管理情報」などがあります。
公開・共有すべき情報は、アート、そしてアートマーケットの発展において、以前からブロックチェーン上で管理することの可能性が語られてきました。
一方、ギャラリーやオークション・ハウス、関連業者などにとっては顧客の個人情報を管理することがビジネスの要となるため、万が一にも漏洩するようなことはあってはならず、センシティブに管理をしたいという要望があります。
このような環境を考慮して、公の資産を共有し、営利非営利目的に関わらず、様々なプレイヤーの活動をサポートすることを目的としたアート×ブロックチェーンネットワークを構築します。このネットワークを活用することで、どの参加機関も独自の作品証明書発行サービスを行なったり、作品売買・管理ができるようになります。また、それぞれの機関が運営中のサービスにアート×ブロックチェーンネットワークを組み込んでアップデートすることもできます。
第一段階のアート×ブロックチェーンネットワーク公開は9月末を予定しています。第一段階では後述するStartbahn BCM(仮称)および一部パートナー機関のみで試験運用をし、参加予定機関のヒアリングを元に2019年初に正式版を公開する予定です。
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「アート×ブロックチェーンネットワーク」概要
対象者:アーティスト、クリエーター、職人、ギャラリー、オークションハウス、管理業者など(営利/非営利は問わない)
対象商品:美術品、工芸品、写真、限定品、手作り品、デジタル作品など作品証明書を活用出来る商品全般
リリース時期:2018年9月末より試験運用
ビジネスモデル:未定
参加希望機関お問い合わせ先: info@startbahn.jp(担当:土方)
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<Startbahn BCM(仮称)とは>
Startbahn BCM(仮称)は2015年12月に公開したアート専用SNS「startbahn.org」を大幅改良して公開される新サービスです。
「startbahn.org」では当初から作品の来歴をトレースしたり、n次販売時にオリジナル作者へ還元金が支払われたりする仕組みで、日米で特許を取得後、実際に運用してきました。しかし、startbahn.orgでは、購入した作品をstartbahn.org以外の環境でn次販売してしまうとトレースができない、還元金が徴収できないなどの課題がありました。この度、アート×ブロックチェーンネットワークを活用することで、この課題を解決します。
<旧サービスと新サービスの違い>
旧サービスStartbahn.orgと新サービスStartbahn BCM(仮称)の違いは上図のようになっています。Startbahn BCMではユーザーの独立性とカスタマイズ性を重要視することから、作品・商品管理機能を充実させ、アーティスト/クリエーターだけでなく、ギャラリーやショップ、大小のイベント、そして教育機関での利用も視野に入れた設計になっています。
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「Startbahn BCM(仮称)」概要
対象者:アーティスト、クリエーター、職人、ギャラリー、マネージメント機関、オークション・ハウス、教育機関、美術館、管理業者など
対象商品:美術品、工芸品、写真、限定品など作品証明書を活用できる商品全般
リリース時期:2018年9月末
ビジネスモデル:サブスクリプションモデル、手数料モデル、証明書販売
参加希望機関お問い合わせ先: info@startbahn.jp(担当:小鍋)
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<ブロックチェーン×コーポレートの共同開発事業とは>
前述のアート×ブロックチェーンネットワークで得た知見を活用し、アートに限らず、同じような課題を抱える諸分野の関係機関とオリジナルのブロックチェーンネットワークを共同開発いたします。ブロックチェーン技術だけでなく、ウェブアプリケーションの設計から、NFCやRFIDなどと連動するシステム開発などブロックチェーン技術を活用する総合的なシステムの共同開発を進めます。ブロックチェーン×コーポレートで得た知見はアート×ブロックチェーンネットワークにも還元し、相互に良い影響を与え合い、ブロックチェーンの可能性を押し広げる良循環を作ることを目指します。
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「ブロックチェーン×コーポレートの共同開発事業」概要
対象者:ブロックチェーンの導入・活用を検討する法人様
対象商品:文化・芸術領域以外で、証明書や来歴管理、真贋鑑定技術を活用出来る商品全般
リリース時期:随時募集
ビジネスモデル:共同開発事業
参加希望機関お問い合わせ先: info@startbahn.jp(担当:施井)
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以上の3事業を展開するとともに、今年末にはさらにアート×ブロックチェーンネットワークの構築と展開を加速するため、追加の資金調達を予定しています。
<代表取締役コメント>
弊社の構想はブロックチェーン技術は言うまでもなく、ソーシャルネットワークさえも現在のような影響力を持ち始める前に生まれたものですが、当初より、関係しているすべてのプレイヤーのインセンティブ設計、関係機関を横断した情報共有、そして富の再分配を設計に盛り込んでおりました。ブロックチェーン技術は、その中でも関係機関を横断した情報共有という壮大な課題に向けてクリティカルな解決手段をもたらし、かつ我々が向き合ってきたインセンティブ設計や富の再分配などの課題に世界が本気で対峙する機運を呼び寄せました。
このような追い風の中で、世界にインパクトを与える企業を目指すにはあと一歩足りなかったのが世界に向けた信用力でした。この度UTECという信用力と知名度のあるベンチャーキャピタルにご支援をいただけることになり、さらに、国の立法に関与されてきた郷治氏から直接アドバイスをいただける環境を得たことは大きな自信に繋がりました。
<投資家コメント>
これまでブロックチェーン技術が世界的に普及したアプリケーションというと仮想通貨しかなく、物足りないと思っていた中、施井さんから、この事業計画をお聞きしました。かつて、アーティストやクリエーター目線の著作物管理が行われるようにするための立法作業に文化庁で当たった経験から、スタートバーンがアート×ブロックチェーンネットワークをグローバルに構築するご支援をさせて頂きたいと思いました。
<会社概要>
商号:スタートバーン株式会社(英語表記:Startbahn, Inc.)
設立年月日:2014年3月26日
<ボードメンバー紹介>
■ 代表取締役:施井泰平
1977年生まれ。少年期をアメリカで育つ。東京大学大学院学際情報学府修了。2001年の多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、美術家として「インターネットの時代のアート」をテーマに制作、現在もギャラリーや美術館で展示を重ねる。2006年よりstartbahnを構想、その後日米で特許を取得。大学院在学中に起業し現在に至る。東京藝術大学での教鞭を始め、講演やトークイベントにも多数登壇。特技はビリヤード。
> 詳細プロフィール
https://docs.google.com/document/d/1YlH66yuXQqm8rCDD3sRq9poK9lvsaaDisycH_mN3aBg/edit
■ 最高技術責任者:土方雄太
東京出身。ケンブリッジ大学数学科卒業。大学時代は暗号技術を支える抽象代数学などを専攻。斬新なメディアの立ち上げを画策しプロトタイピングを繰り返していた所、その志が代表施井に共感されスカウトされる。ディレクター兼エンジニアとしての実績を挙げ、2018年にCTO就任。会社のビジョンとそれを支える技術の橋渡しを担う。趣味は映画、音楽の鑑賞と散歩。
■ 取締役:小鍋藍子
東京出身。主流のポップアートを扱う老舗ギャラリーで営業部長として経験を積んだ後、2011年から商社勤務の傍ら、現代美術を扱うアイココギャラリーを運営開始。アートマーケットの本流を経験しつつ、カッティング・エッジな領域横断的アートを積極的に扱う柔軟な活動を代表施井に評価されスタートバーンに参画。現在はアート部門の統括と総務管理を担う。
■ 社外取締役:郷治友孝(UTEC代表取締役社長)
株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)代表取締役社長・マネージングパートナー。東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)。日本スタンフォード協会理事、日本ベンチャーキャピタル協会常務理事。前職の通商産業省(現経済産業省)にて『投資事業有限責任組合法』(1998年施行)を起草。2004年4月UTEC共同創業以来、UTEC1号から4号までの投資事業有限責任組合4本(計540億円強)のベンチャーキャピタルファンドを設立・運営。
■ 監査役:水野祐(シティライツ法律事務所)
弁護士(シティライツ法律事務所)。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。グッドデザイン賞審査員。IT、クリエイティブ、まちづくり等の先端・戦略法務に従事しつつ、行政や自治体の委員、アドバイザー等も務めている。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』、『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』など。
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