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(2018/8/29)
カテゴリ:イベント
リリース発行企業:独立行政法人 国立公文書館
~貴重な公文書原本から明治を学び、“近代日本”の礎を知る~
独立行政法人国立公文書館は、今年が“明治”元年から150年目の節目の年であることを記念し、日本の近代化の動きについての理解を深める平成30年秋の特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」を平成30年(2018年)9月22日(土)~11月4日(日)で開催いたします。
特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」では、当館及び全国の関係機関が所蔵している約70点の貴重な資料とともに、近代日本の礎を築いた明治前半期についての理解を深めていただけます。
なお、本特別展は、当館での催事では初となるプロジェクションマッピングが登場。ほかにも思わず写真を撮りたくなるフォトスポットや様々な目玉企画を用意しており、歴史好きの方はもちろん、若年層の方々にも楽しめるイベントとなっています。
国立公文書館ホームページ http://www.archives.go.jp/
今年は“明治150年”
■今だからこそ、近代国家への大きな一歩を踏み出した明治を考える
平成30年は、明治元年(1868年)から起算して満150年の年にあたります。これをきっかけに、政府は「明治150年」に関連する施策に積極的に取り組んでいます。
明治は、日本が近代国家への大きな一歩を踏み出した変化に富んだ時代です。内閣制度の導入や立憲政治の導入、鉄道の開業などによる国民の生活が大きく変化した明治期を紐解いていきます。
■国立公文書館とは
国立公文書館は、国の行政機関などから移管を受けた歴史資料とした重要な公文書等の保存、閲覧・展示などへの利用、公文書の調査研究等を行う機関であり、昭和46年(1971年)7月に設置されました。
特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」見どころ
■ストーリー性のある展示で明治を体感
本展では、3部構成により、明治初期に起こった激動の流れをご紹介しています。展示会を観覧後、1つの物語を体感した満足感が得られるような展開になっています。
◆第1部 明治維新と新たな国づくり
第1部「明治維新と新たな国づくり」では、明治政府で作成された公文書(重要文化財「公文録」「公文附属の図」を含む)を中心に、近代国家を形成した明治日本の軌跡をたどります。
慶応3年(1867年)、大政奉還によって江戸時代は終わりを告げました。翌年には新政府の基本方針を定めた五箇条の御誓文が発せられ、元号が明治と改められました。
明治新政府は、旧幕府時代の社会を大きく変える改革を進めました。「版籍奉還」や「廃藩置県」を通じて、新政府が各府県の管理を行う体制を整えました。
さらに明治政府は「富国強兵」、「殖産興業」をスローガンに、次々と改革を進めます。近代的な産業の導入をはじめ、新貨条例による新たな通貨の発行、地租改正による土地制度や税制の整理、学制の公布による学校教育制度の創設など、改革は様々な分野に及びました。
廃藩置県の詔
明治4年7月、廃藩置県の詔が発せられました。廃藩置県の結果、日本全国で、3府302県が設置されました。資料は、廃藩置県の詔を収録した文書です。
府県の統合
当初、300以上存在していた府県は段階的に統合され、明治22年には3府43県となりました。(画像は明治4年の3府72県の配置を記入したものです。)
◆第2部 立憲政治への道のり
第2部「立憲政治への道のり」では、当館が原本を所蔵する「大日本帝国憲法」の公布原本を中心に、政府が立憲政治の導入に邁進した道のりと、その背景にあった「不平等条約」の改正という外交課題を紐解いていきます。
明治10~11年(1877-78年)にかけて、明治政府で指導的立場にあった木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通が相次いで世を去りました。この頃から時勢は「創業の時代」から「建設の時代」へと転換していくこととなります。
明治22年(1889年)の大日本帝国憲法の制定と翌23年の第一回衆議院議員総選挙、その後の帝国議会の開設により、日本は近代的な立憲国家としての体制を確立しました。政府が立憲政治の導入に邁進した背景には、幕末以来の「不平等条約」の改正という外交課題がありましたが、憲法の制定や議会の開設を経た明治27年、日英通商航海条約を締結したことにより、大きく前進を遂げました。
大日本帝国憲法
明治22年2月11日、大日本帝国憲法が発布されました。天皇が臣民に与える「欽定憲法」という体裁をとっていました。
国会開設の勅諭
明治14年10月12日に発せられた、国会開設の勅諭です。これまでの漸進主義を堅持しつつ、明治23年を期して国会を開設することがうたわれ、また憲法についても天皇が自ら裁定し公布する旨が示されています。
◆第3部 近代文化の形成
第3部「近代文化の形成」では、文学や芸術、建築など、西欧文明が日本人の生活に少しずつ浸透していった様子を当時の文書や作品とともに解説します。
明治政府は、西洋からの近代技術・新しい制度の取り入れを積極的に進めます。明治5年(1872年)5月7日、品川・横浜(現在の桜木町)間に我が国初めての鉄道が仮開業しました。
また、明治維新は、伝統的な美術の世界にも大きな影響を与えました。フランスに留学した黒田清輝により、自然光線による色彩効果を表現する「外光派」が紹介され、新たな段階に入ります。黒田は、明治31年東京美術学校西洋画科の初代教授となり、明治洋画壇革新の中心となりました。
黒田清輝叙勲の件
大正13年7月5日に作成された黒田清輝(1866- 1924)に対する、勲二等旭日重光章授与上申の文書。明治27年の東京美術学校洋画学科の設立に際しての尽力、明治29年の美術団体白馬会の結成等の功績が記載されています。
新橋横浜間鉄道之図
開業当時に描かれたとされる図面。当時、両駅間は29キロメートル、所要時間は53分でした。
直木賞作家 松井今朝子氏と東京大学教授 木下直之氏による特別講演会を開催
■記念講演会
直木賞作家の松井今朝子氏と、東京大学教授・静岡県立美術館長の木下直之氏をお迎えしたトークイベントを開催いたします。
<イベント詳細>※要事前申し込み
・日時:10月8日(月・祝)13:30~16:00
・申し込み受付:9月7日(金)~9月18日(火)
・定員:494名
・場所:一橋大学一橋講堂
(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター2階)
・申し込み方法:メール本文に1.参加者全員分の氏名 2.電話番号をご記入のうえ、件名を「記念講演会参加希望」としてkobun@cl-arrows.jpまでお送りください。
なお、1通のメールで2名まで参加可能です。
・結果通知:応募多数の場合は抽選を行い、9月26日(水)までに結果をメールします。
・お問い合わせ:03-5812-3038 ※受付時間 9:00~18:00(土日祝を除く)
「国立公文書館平成30年秋の特別展記念講演会」事務局 (株)アローズ
思わず写真を撮りたくなるフォトスポット&目玉企画がもりだくさん!
今回の特別展では、幅広い年代層の方にお楽しみいただくための目玉企画をご用意しています。
■体験型イベント 謎解きゲーム「明治からの手紙」
謎解き会場と展示会場に隠された、様々なヒントを元に謎を解いて明治時代からの手紙を解読する体験型ゲームです。
<イベント詳細>
・日時:10月20日(土)10:00~12:00/13:00~16:00 ※時間内は随時参加可能
・場所:国立公文書館内
■プロジェクションマッピング
映像に合わせて光や音を融合し、展示会の世界観をリアルに体験していただける“プロジェクションマッピング”イベントを行います。
<イベント詳細>
日時:展示会開催期間中の木・金曜日日没後
(18:00目途)~20:00 ※荒天中止
場所:国立公文書館エントランス付近(屋外)
■明治の躍動感を体感するフォトスポット
日本と西洋の文化が混在した明治時代を表現した“書道アート”。書の伝統的な要素を用いながら黒と白の世界で表したモードかつポップなフォトスポットです。
入口サインシート脇のフォトスポットでは、フラッシュ撮影により背景が鮮やかに変わるのもポイントです。
音声ガイドは、アニメや映画で大活躍の声優 早見沙織さんに決定!
特別展「躍動する明治-近代日本の幕開け-」の音声ガイドは、アニメや映画で大活躍されている声優 早見沙織(はやみ・さおり)さんに決定しました。
明治時代の躍動感や近代国家の礎を築いた様々な改革を、軽やかにご紹介いただきます。
代表作品
・はいからさんが通る 前編‐紅緒、花の17歳‐(花村紅緒)
・聲の形(西宮硝子)
・アイドルマスターシンデレラガールズ(高垣楓)
・ダーリン・イン・ザ・フランキス(ココロ)
・宝石の国(ゴーシェナイト)
・Fate/Apocrypha(赤のアーチャー)
・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(つるこ(鶴見知利子))
・ソードアート・オンライン(サチ)
■開催概要
展示会タイトル:平成30年秋の特別展 明治150年記念「躍動する明治-近代日本の幕開け-」
開催期間:2018年9月22日(土)~11月4日(日)
開催地:国立公文書館
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園3−2
最寄駅:東京メトロ東西線竹橋駅下車[1b出口] 徒歩5分
閲覧料:無料
【一般の方からのお問い合わせ】
国立公文書館
電話:03-3214-0621(代表)
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