企業リリース Powered by PR TIMES
PR TIMESが提供するプレスリリースをそのまま掲載しています。内容に関する質問 は直接発表元にお問い合わせください。また、リリースの掲載については、PR TIMESまでお問い合わせください。
(2019/2/21)
カテゴリ:商品サービス
リリース発行企業:アーム株式会社
インフラストラクチャ向けの包括的なプラットフォーム「Arm Neoverse N1」および「Arm Neoverse E1」を提供
英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)は、インフラストラクチャ向けの包括的な2種類の新プラットフォーム「Arm Neoverse N1」および「Arm Neoverse E1」を発表しました。これらは、5G時代の多様化するインフラストラクチャに対応する革新的なプラットフォームです。
発表の概要:
インフラストラクチャ向けの包括的な新プラットフォーム2種類を発表、5G時代のクラウドからエッジに対応し、市場投入期間の短縮と最適な設計ポイントを実現
「Arm Neoverse N1」プラットフォーム:7nmプロセス技術向けに最適化、クラウド環境の主要ワークロードでパフォーマンスを2.5倍向上
「Arm Neoverse E1」プラットフォーム:高効率のスループット・プラットフォームとして、前世代比でスループット性能を2.7倍向上
Armは昨年10月、1兆個のデバイスがインテリジェントにつながる世界においてクラウドからエッジに至るインフラストラクチャ機器の基盤となる「Arm Neoverse」を発表(*1)しました。その後も、ファーウェイとHPE(Arm初のトップ500スーパーコンピュータ)の発表により、Armのエコシステムは勢いが増し続けています。さらに、AWS Gravitonの発表も世界中で大きな反響を呼び、その詳細についてはArmのブログ記事(*2)でも解説しています。これらはいずれも、5Gとともに到来する機会とIoTがもたらす未来に対する、テクノロジー業界の取り組みの素晴らしい成果を裏付けるものとなっています。
*1) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000022759.html
*2) https://www.arm.com/company/news/2018/11/arm-and-aws-working-together-to-reinvent-the-cloud
こうしたインテリジェント・デバイスはいずれも、データの利用モデルが今後数年間で変わることを示しており、情報の保存、処理、管理方法の変化を促しています。NetflixやYouTubeなど動画を配信するインターネット・モデルは、エッジ部で生成される情報を利用、管理、処理するモデルへと移行しています。こうした要因やムーアの法則の終焉を考えると、万能型のコンピューティングの時代は終わろうとしていることが分かります。専門的な演算リソースの多様化と、アプリケーション別のニーズに特化した柔軟なアーキテクチャの必要性に牽引され、新しい時代を迎えようとしています。
この新たなインフラストラクチャ・モデルに対応して開発されたのが、Neoverse N1プラットフォームとNeoverse E1プラットフォームからなる2種類のArm Neoverseプラットフォームです。Arm独自のビジネスモデルとプラットフォーム・イネーブルメント機能の組み合わせにより、Armのパートナー・エコシステムを通じて、広範なイノベーション、極めて高い拡張性、多様なコンピューティング・ソリューションが実現します。
Arm Neoverse N1:クラウドからエッジまで、スケーラブルなインフラストラクチャへの変革を加速
Neoverse N1プラットフォームによって、この世代のインフラストラクチャの演算性能は、今日の業界では見られない水準まで高まります。それは、Arm自身の当初の予想(*3)すら上回っており、整数演算は60%以上(*4)、クラウド環境の主要なワークロードでは2.5倍の性能向上を達成します。そして、Neoverse N1プラットフォームの電力効率、パフォーマンス、実装面積のメリットをパートナーが最大限活用できるよう、最先端の7nmプロセス技術向けに最適化を行っており、これによりパートナーは最先端プロセスの恩恵を得ることができます。
*3) https://www.arm.com/company/news/2018/10/arm-neoverse-the-modern-cloud-to-edge-infrastructure-foundation
*4) Spec int 2017 estimate, base, rate=1
演算性能の進化以外にも、Neoverse N1プラットフォームは、サーバークラスの仮想化、最先端RASのサポート、消費電力とパフォーマンスの管理、システムレベルのプロファイリングなど、インフラストラクチャ・クラスの各種機能を採用し、一から開発されました。コヒーレントなメッシュ・インタフェース、業界をリードする電力効率、緊密な統合を実現するコンパクトな設計も特長としており、4コアから128コアのマルチコア化も可能です。この極めて高い拡張性により、Armのパートナーは、自社のカスタムシリコンにオンチップのアクセラレーターなどの機能を追加し、多様な演算ソリューションを柔軟に開発できます。こうした要素のすべてが組み合わされることで、半導体メーカーはインフラストラクチャの顧客向けに総所有コスト(TCO)を抑えたソリューションを提供できます。
N1プラットフォームについての詳細は、次のリンク先のブログ記事(英文)をご参照ください。
https://community.arm.com/processors/b/blog/posts/arm-neoverse-n1-platform-accelerating-the-transformation-to-a-scalable-cloud-to-edge-infrastructure
Arm Neoverse E1:インフラストラクチャの能力を高め、次世代のスループット要件に対応
データの爆発的な増加によって求められるのは、演算性能の向上だけではありません。次に重要な側面として、往来するデータの処理、分析、フィルタリング、保存などがあります。世界が5G以降の世代へと進む中、ネットワーク・インフラストラクチャは、大規模な変革期を迎えています。
4Gからよりスケーラブルな5Gインフラストラクチャに移行しつつ、多様化の進む演算要件に対応できるよう、Neoverse E1プラットフォームには独自の設計がなされました。Neoverse E1には、高効率のデータ・スループット向けにインテリジェントな設計が採用されており、前世代の製品と比べてスループット性能は2.7倍、スループット効率は2.4倍、演算性能は2倍以上向上します。このほか、エッジからコアまでのデータ伝送では、スケーラブルなスループットを達成しており、35W未満の基地局から数百GBのルーターまで、あらゆる製品をサポートします。
Armの多様なソフトウェア・エコシステムは、従来のネットワーキング・ソフトウェアのスタックと業界をリードするオープンソースのソフトウェア・デファインド・ネットワーク(SDN)ソリューションをサポートしており、ネットワーク・インフラストラクチャ全体でNeoverse E1プラットフォームを存分に活用できる体制が整っています。
E1プラットフォームについての詳細は、次のリンク先のブログ記事(英文)をご参照ください。
https://community.arm.com/processors/b/blog/posts/arm-neoverse-e1-platform-empowering-the-infrastructure-to-meet-next-generation-throughput-demands
Armエコシステムの進化
Neoverseのソフトウェア・エコシステムは、過去10年間の投資によって、かつてないほど強力になっており、Armベースのインフラストラクチャ・プラットフォームのシームレスな導入に向けた市場の対応能力もかつてないほど高まっています。特に、この18カ月間のオープンソース・コミュニティと開発者の間で見受けられるNeoverseプラットフォームのサポートの勢いとコラボレーションは特筆すべきものといえます。ソフトウェア・エコシステムの最近の進捗状況については、こちらのブログ記事(*5)をご参照ください。
*5) https://community.arm.com/processors/b/blog/posts/software-ecosystem-momentum-accelerates-for-arm-neoverse-in-infrastructure
1兆個のデバイスがネットワークにつながる世界と、新たなデータ演算要件の急増は間近に迫っています。Armのエコシステム、ビジネスモデル、技術的なリーダーシップにより、Armアーキテクチャは、次世代インフラストラクチャの構築に際して理想的な選択肢となっています。このたびの新プラットフォームの発表は、単に新製品の立ち上げに留まるものではありません。20年以上にわたって選択肢と経済の柔軟性が奪われてきた市場の解放という大きな可能性を持った瞬間を意味しています。
前述の通り、私たちは演算ニーズの新時代に突入しています。ムーアの法則の終焉をものともしないロードマップを提示しているArmは、市場のニーズに基づくカスマイズとイノベーションの自由をパートナーに提供することで、2021年までの間、世代毎に30%のパフォーマンス向上を達成していきます。
参考資料:
Neoverse N1とNeoverse E1の製品詳細
https://www.arm.com/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-n1
https://www.arm.com/products/silicon-ip-cpu/neoverse/neoverse-e1
Arm ServerReadyに関する詳細
https://developer.arm.com/products/architecture/platform-design/server-and-infrastructure
Arm Infrastructure CommunityでのArmと開発者の協業に関する詳細
https://developer.arm.com/solutions/infrastructure/arm-infrastructure-developer-community
Armについて
Armのテクノロジーは、コンピューティングとコネクティビティの革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,300億個以上のチップを通してインテリジェントなコンピューティングを実現してきました。Armのテクノロジーは各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしており、世界人口の70%以上に使用されています。さらに、このテクノロジーにIoTソフトウェアやデバイス管理プラットフォームを組み合わせ、顧客がコネクテッドデバイスからビジネス価値を生み出すことを可能にしています。Armは現在1,000社以上のテクノロジーパートナーとともに、チップからクラウドまで、演算が行われるあらゆる分野における設計、セキュリティ、管理を支える技術の最先端を担っています。
全ての情報は現状のまま提供されており、内容について表明および保証を行うものではありません。本資料は、内容を改変せず、出典を明記した上で自由に共有いただけます。ArmはArm Limited(またはその子会社)の登録商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。(C) 1995-2019 Arm Group.
Performance and benchmark disclaimer
This benchmark presentation made by Arm Ltd and its subsidiaries (Arm) contains forward-looking statements and information. The information contained herein is therefore provided by Arm on an "as-is" basis without warranty or liability of any kind. While Arm has made every attempt to ensure that the information contained in the benchmark presentation is accurate and reliable at the time of its publication, it cannot accept responsibility for any errors, omissions or inaccuracies or for the results obtained from the use of such information and should be used for guidance purposes only and is not intended to replace discussions with a duly appointed representative of Arm. Any results or comparisons shown are for general information purposes only and any particular data or analysis should not be interpreted as demonstrating a cause and effect relationship. Comparable performance on any performance indicator does not guarantee comparable performance on any other performance indicator.
Any forward-looking statements involve known and unknown risks, uncertainties and other factors which may cause Arm’s stated results and performance to be materially different from any future results or performance expressed or implied by the forward-looking statements.
Arm does not undertake any obligation to revise or update any forward-looking statements to reflect any event or circumstance that may arise after the date of this benchmark presentation and Arm reserves the right to revise our product offerings at any time for any reason without notice.
Any third-party statements included in the presentation are not made by Arm, but instead by such third parties themselves and Arm does not have any responsibility in connection therewith.
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
※ ニュースリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。