[ その他 ]
(2015/11/20 05:00)
11月22日は「いい夫婦の日」。夫婦をめぐる美談は多い。京都の千本釈迦堂に残る『おかめ伝説』もそのひとつ。釈迦堂建立の際、大工の棟梁(とうりょう)が4本の柱のうち1本を短く切ってしまう。困惑する棟梁に妻のおかめが助言して事なきを得た▼助言は短い1本に合わせて他の3本を切るというもの。おかげで無事に堂々とした本堂が完成する。それもつかの間、おかめは自ら命を絶つ。夫の失敗を救ったのが妻の自分だということを知られないために▼明治安田生命は1600人を対象に夫婦に関するアンケートを行った。「夫婦関係が円満か」との問いに8割近くの人が「円満である」と答えた。ただ「生まれ変わっても同じ相手と結婚したい」と答えた人は約5割だった▼夫婦円満には何が必要かとの問い(複数回答)には「よく会話をする」が75%、「感謝の気持ちを忘れない」が64%、「相手を尊重・信頼する」が62%だった。一方、夫婦関係を漢字一文字に表すと「忍」がトップ。円満を支えるのは忍耐か▼円満な夫婦も相手に言いたいことはある。夫に対して不満を持つ妻は78%。その中身は「気が利かない」「整理整頓できない」「イビキがひどい」がトップ3。これで本当に円満なのだろうか。
(2015/11/20 05:00)