テーブルマーク、業務用冷凍パンが好調－保税メリット生かし海外バターで競争力

ＪＴグループのテーブルマークが、ホテル、レストランなど向けに展開している業務用冷凍パン事業が好調だ。２０１５年１―１２月期は前期比２ケタ増を達成しており、１６年度も２ケタの伸びを目指す。売上金額は非公表。中国・山東省に保税倉庫扱いの工場を擁し、ニュージーランド産やフランス産など国産よりはるかに安価な海外バターを使える強みを生かす。国内バターは酪農家保護の名目で厳しい規制が課せられ、洋菓子や小売り店などは必要量調達に苦労している。保税の強みを生かし、同コストでのおいしさを武器に販路を拡大する。

業務用冷凍パンの売れ筋はクロワッサン、ホテルブレッド、胚芽ロールなど。人手不足でホテル側が調理人数をそろえられないこともあり、年々市場が拡大している。冷凍パンは通常のパンと違い早朝の仕込み作業をする必要がなく、オーブンレンジなどで温めるだけで提供できるうえ、団体客や急なキャンセルなど人数の増減にも対...