[ 科学技術・大学 ]

東大など、骨髄中の造血幹細胞を透明化技術使い特定する手法開発

(2016/2/11 05:00)

東京大学医科学研究所の山崎聡助教と中内啓光教授らは、赤血球など血液を構成する細胞の基となる「造血幹細胞」が骨髄のどの場所にあるかを検出する手法を開発した。造血幹細胞が赤く光るように遺伝子操作したマウスを作製。同マウスから採取した骨髄を観察しやすいように透明にする処理をした後、レーザー顕微鏡を使って骨髄を3次元画像化し造血幹細胞の場所を特定できた。

米スタンフォード大学との共同研究。成果は11日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。骨髄移植など造血幹細胞を使った治療方法の進展に寄与することが期待される。

研究チームは、造血幹細胞だけに発現する遺伝子「ホックスb5」を突き止めた。遺伝子を挿入・削除できる「ゲノム編集」を使い、赤く光る蛍光たんぱく質の遺伝子をマウスのホックスb5に導入。造血幹細胞が赤く光るマウスを作れた。

同マウスから取り出した骨髄を透明化液に漬け透明化することで、レーザ...

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(2016/2/11 05:00)

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