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[ 科学技術・大学 ]
(2016/3/16 05:00)
東日本大震災を機に、防災に関する取り組みが加速している。こうした中、災害から身を守るためのインフラとして活躍しているのが人工衛星だ。災害の発生時には画像データで被害状況を示し、避難指示の指標にするなど、国民の安全確保に役立っている。洪水や火山の噴火などが全国各地で相次いでいることを踏まえ、災害の発生予測手法としての活用も期待されている。(冨井哲雄)
日本で災害の状況把握に使われる人工衛星は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の陸域観測技術衛星「だいち2号」だ。東日本大震災で活躍し、その後2011年5月に運用を終えた「だいち」の後継機にあたる。
【両極軌道飛行】
重さ2・1トンで、北極と南極の上空を通る軌道を飛行し、地球を観測する。地震に伴う地殻変動や火山の噴火など被害状況をいち早く把握できる。さらに地滑りや地盤沈下などの災害の予測にもつなげられる。自治体の立ち入り規制や気象庁の警戒レベ...
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(2016/3/16 05:00)
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- 東日本大震災を機に、防災に関する取り組みが加速する中、災害から身を守るためのインフラとして活躍しているのが人工衛星だ。災害の発生予測手法としての活用も期待されている。