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[ 科学技術・大学 ]
(2016/3/22 05:00)
法政大学生命科学部の廣野雅文教授らは、細胞の分裂や精子の働きに重要な役割を果たす細胞内小器官「中心子」が作られる仕組みを解明した。中心子は建物に似た構造を持ち「土台」と「建屋」に相当する部分がある。建物のように土台が先に作られてその上に建屋が建つのではなく、土台と建屋がそれぞれ別に作られ、大きさの合う土台と建屋が後で結びつくことを突き止めた。
中心子からは運動や感覚機能を担う小器官「繊毛」が生えている。繊毛の形成や動きの異常は、脳脊髄液が過剰にたまる「水頭症」や、腎臓内に水のたまる袋ができる「嚢胞(のうほう)腎」などの原因になる。
繊毛の根元にある中心子の構造を解明することで、繊毛の異常による病気の理解が進むことが期待される。
中心子の土台部分は「カートホイール」と呼ばれ、たんぱく質で構成される9本の「スポーク」が伸びる車輪に似た構造を持つ。各スポークには建屋の柱に相当する「三連微小...
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(2016/3/22 05:00)
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