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(2016/4/20 05:00)
りそな中小企業振興財団と日刊工業新聞社は19日、「第28回中小企業優秀新技術・新製品賞」の贈賞式を東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開いた。中小企業庁長官賞を受賞した中田製作所(大阪市淀川区)の回転式連続プレス加工法「ODF MILL」をはじめ、一般、ソフトウエアの両部門で計37件を表彰した。
新井民夫審査委員長(芝浦工業大学教授)は「他社の追随を許さない独創的な技術、製品が多かった。日本のモノづくりは健在だ」と高く評価した。
来賓の中小企業庁の豊永厚志長官は「新分野に果敢に挑戦する事業者の方々は産業活力のけん引車とも呼ぶべき貴重な存在だ」とエールを送った。りそなホールディングスの東和浩社長は「開発にかけた情熱や努力が結実された日だ」と祝辞を述べた。
受賞者を代表し、中田製作所の中田充社長は「世の中にないモノの開発には熱い思いが必要だ。開発は現場から、開発は人、開発に終わりはない。引き続き技術開発にまい進する」と謝辞を述べた。
喜びの声-長年の試行錯誤の成果
「第28回中小企業優秀新技術・新製品賞」の贈賞式後、レセプションを開いた。会場では受賞者らが技術談議に花を咲かせた。
一般部門で優秀賞を受賞した音羽電機工業(兵庫県尼崎市)は風車直撃雷検出装置を手がける。吉田修社長は「今年は設立70周年。めでたい年に格別の花を添えていただいた」と喜んだ。
内径に微細なディンプル(凹み)を付与した焼結含油軸受を開発したポーライト(さいたま市北区)の菊池眞紀社長は「先輩も若手社員も常に最新技術を追い求めてきた。長年の試行錯誤の成果」と笑顔をみせた。
板バネ式たわみ軸継手「ディスクカップリングACシリーズ」を展開するアイセル(大阪府八尾市)の望月健児取締役執行役員は「受賞を足がかりにして医療などの新分野に挑戦したい」と決意を新たにした。
ソフトウエア部門で優秀賞を受賞したネオレックス(名古屋市熱田区)の駒井研司最高経営責任者(CEO)は「iPad向け勤怠管理アプリ『タブレットタイムレコーダー』を社内コミュニケーションの活性化に役立ててほしい」と目を輝かせた。
(2016/4/20 05:00)