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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/6/9 05:00)
(ブルームバーグ)大手自動車メーカーとして初めて米グーグルと自動運転車で提携したフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、ウーバー・テクノロジーズと同様の提携に関して協議を開始した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
関係者の1人によれば、ウーバーとの事業は年内に発表される可能性がある。別の関係者は協議がまだ準備段階にあり、ウーバーが他の自動車メーカー数社とも接触していると述べた。協議が部外秘であることを理由に関係者が匿名で語った。
また、これら関係者はFCAがアマゾン・ドット・コムにも配送用自動運転車に関して接触したと述べた。合意には至っておらず、交渉は物別れに終わる可能性がある。FCAとウーバーはコメントを控えた。アマゾンのミラノ在勤の広報担当はうわさや観測について同社はコメントしないと語った。FCAのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)はハイテク企業との提携を目指しており、アップルにも自動車開発で提携したい意向を示している。多額の負債を抱えるFCAは独自の自動運転技術の開発費が不足しているため、他の一部自動車メーカーよりもハイテク企業との提携に前向きだ。ただ提携が実現した場合、ハイテク企業のためにハードウエアを製造する存在となるリスクもある。
メディオバンカのアナリスト、マッシモ・ベッキオ氏(ミラノ在勤)は「ここで問題となるのはFCAが業界の新規参入企業と提携するのが正しいか、それとも他の自動車メーカーのように新規参入企業と争おうするべきなのかだ」と述べ、「全ての自動車メーカーが独自の自動運転技術を開発するシナリオは、同業界の資本の無駄遣いの新たな一例だと考える」と指摘した。
原題: Fiat Said in Talks With Uber as Marchionne Seeks Tech Deals (2)(抜粋)
(2016/6/9 05:00)