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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/7/5 05:00)
安藤工業所(岡山県倉敷市)の安藤嘉孝社長は日刊工業新聞の取材に応じ、自己破産手続きを申請した理由について三菱自動車の燃費不正問題を受け「いろいろ考えて早めの決断をした。不正問題が踏ん切りとなった」と述べた。また「生産が昔のように戻ることはないだろう」とし、先行きの見通しが立たない不透明感が早めの決断に至った要因の一つとの認識を示した。
安藤工業所は地元部品メーカーから三菱自向け座席用フレームの溶接加工などを受注。不正対象となった軽自動車の部品も手がけていた。売上高のほぼすべてを三菱自関連が占める。問題を受け軽の生産が停止されたことで部品供給が滞り、資金繰りなど事業環境が悪化したという。
三菱自は不正発覚後の早い段階から部品メーカーへの支援を表明していたが、安藤社長は「自らの判断で破産を選択した」。不正問題を起こした三菱自については「文句を言うつもりはない。4日からの生産再開についても別になにもない」(安藤社長)と述べた。帝国データバンクによると安藤工業所は6月20日までに事業を停止。負債は約2700万円。不正問題で企業倒産が判明したのは初めて。
(2016/7/5 05:00)
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