[ 医療・健康・食品 ]

コーヒー飲料、チルドボトルがじわり拡大−キャップ付きが“仕事の供”イメージ

(2016/7/26 05:00)

  • 「ボトラッテ」で、10月にコーヒーリッチを発売する

コンビニエンスストアで人気の淹れ立てコーヒーと缶コーヒーの新商品などが競合する一方で、チルドボトル商品のコーヒー市場がじわりと拡大している。明治は5月、2014年9月に発売した「明治白のひととき」を刷新し、7月には抹茶タイプを投入した。雪印メグミルクも16年3月に発売した「ボトラッテ」で、10月にコーヒーリッチを発売し、品ぞろえを計3品とする。アイテムが増えたことで店頭の露出度が高まり、存在感も増してきた。(編集委員・嶋田歩)

明治と雪印のチルド商品に共通するのは、圧倒的なミルク感。両社ともに乳業メーカーだけあって「缶コーヒーやカフェチェーンのカフェラテとは、ひと味違う」との消費者の声が多い。

缶コーヒーやコンビニのコーヒーは購入後、短時間で飲むことを想定した設計。だが、チルドボトルは容器上部に再栓できるキャップがついており、容量も400ミリ―430ミリリットルと多い。オフィスワーカーが会社の机に置いて、リラックスと集中を持続させながら“仕事の供”として飲む姿をイメージしている。

明治の品ぞろえは、5月に刷新した白のひとときと3月発売の「深みミルク紅茶」、7月に発売した「辻利 本・抹茶ラテ」。雪印はボトラッテでカフェラテとロイヤルミルクティーに続き、コロンビア豆を使用してコーヒー分を1・5倍に高めたコーヒーリッチを出す。

雪印のボトラッテは3月に発売して日が浅いが、担当者は「今の勢いなら年間売り上げ30億―40億円は行けそう」と強気だ。現行品のカフェラテ、ミルクティーとも「缶コーヒーなど他のカテゴリーで飲んでいた客層が、こちらへシフトしている」(雪印メグミルク)と分析する。リピート率も高く、コーヒーリッチで品ぞろえを増やし、購入拡大を狙う。

明治も「1―6月の売り上げは前年同期比増をキープしている」と話す。市場成長が続きそうだ。

(2016/7/26 05:00)

関連リンク

建設・エネルギー・生活2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

「現場のプロ」×「DXリーダー」を育てる 決定版 学び直しのカイゼン全書

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

2025年度版 技術士第二次試験「建設部門」<必須科目>論文対策キーワード

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

技術士第二次試験「総合技術監理部門」択一式問題150選&論文試験対策 第3版

GD&T(幾何公差設計法)活用術

GD&T(幾何公差設計法)活用術

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

↓もっと見る

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン