- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
[ 自動車・輸送機 ]
(2016/8/3 05:00)
三菱自動車は2日、燃費不正問題の実態を解明するために設けた特別調査委員会の報告書を公表した。調査委は不正問題について開発部門だけの問題ではなく、経営陣をはじめとする会社全体の問題だと指摘。自動車の開発に対する理念の共有がされず、全社一体となって取り組むという姿勢が欠けていたことが本質的な原因だったとの考えを示した。
調査委は不正があった軽自動車について燃費目標を達成するため、燃費算出の基なるデータ「走行抵抗」の恣意(しい)的な算出と引き下げが行われたと認定。開発が進むにつれ「走行抵抗の不正な作出が行われたと認定している」(調査委の吉野弦太弁護士)と厳しく指摘した。
再発防止策について調査委は、個別・具体的な再発防止策を提示するのではなく、車の開発プロセスの見直しなど三菱自が自ら再発防止策を考えるための指針を示すことに留めた。
同日会見した三菱自の益子修会長兼社長は調査委の指摘を重く受...
(残り:921文字/本文:1,321文字)
(2016/8/3 05:00)
※このニュースの記事本文は、会員登録 することでご覧いただけます。