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[ 化学・金属・繊維 ]
(2016/8/15 05:00)
東ソーは2017年に、南陽事業所(山口県周南市)の臭素の製造設備を刷新する。投資額は42億円。新興国の経済発展によって、アジア地域の臭素需要は18年にかけて年率5%の成長を予想する。樹脂用難燃剤などの用途以外に、水処理や石油掘削、火力発電向けでも事業拡大を目指す。同社全体の臭素の年産能力は2万4000トンと、現状とほぼ同等になる見込みだ。
東ソーは南陽事業所の老朽化した臭素の製造設備を停止して、新棟を建設する。新製法を導入して生産効率を従来比で数十%向上させる。現在の年産能力は定期修理年ベースで2万4000トンだが、老朽設備のため実際の生産量はそれより少なかった。
同社は海水から臭素を抽出する製法を採用している。一方、イスラエルや米国の臭素メーカー世界大手は死海など塩分濃度の高いかん水から製造している。ただ、将来的に湖の水量減少や濃度低下などが心配されており、臭素原料の調達問題が深刻化...
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(2016/8/15 05:00)
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