[ 科学技術・大学 ]

気象研、「台風の目」を内側から観測−気流の動き明らかに

(2016/8/24 05:00)

  • フェーズドアレイレーダーでとらえた台風9号の内部構造(気象研提供)

気象研究所気象衛星・観測システム研究部の楠研一第四研究室長のグループは、22日に関東地方を直撃した台風9号の目を内側から観測することに成功した。

雨粒などが多い領域や、その領域が分単位で微細な動きをする様子のほか、気流の動きを明らかにした。内部の立体的な動きを中心付近から詳細にとらえたのは初めて。同研究部の足立透博士は「非常に貴重なデータが取れた。台風の構造の解析につなげたい」としている。

茨城県つくば市に設置している新型レーダー「フェーズドアレイレーダー」で観測した。時間分解能10―30秒で、雨雲などを観測できる。従来レーダーは同5―10分で、詳細に観測できなかった。

(2016/8/24 05:00)

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