[ ICT ]
(2016/9/8 05:00)
富士通システムズ・ウエスト(大阪市中央区、宮田一雄社長、06・6920・4200)は、スマートフォンで全身写真を撮影し体形に合った衣服を提案するアプリケーション(応用ソフト)を製品化した。試着ができないインターネット通販でも利用者の体形データに応じた商品を提案できるのが特徴。導入費用は数百万円から。アパレル企業向けに販売を始めており、2016年度に10社への導入を目指す。
製品名は「SMUGFIT(スマグフィット)」。アプリは当初、一部の事業者向けに開発した。今回、アパレル業界で幅広い企業に使用できるように開発し直した。導入した企業の受注システムと連携できる。
アプリでは画面に写る人型の枠に沿って対象者を正面と側面の二方向から撮影する。利用者が入力した身長と写真から、ウエストや股下、袖丈は自動で採寸できる。商品やサイズのデータは同社のデータセンター(DC)に登録しており、ネット通販の利用者から送信された体形データをDCのデータと照合する仕組み。
ネット通販では試着ができず、イメージと異なる商品を購入してしまうことが多い。そのため返品率も高くなりがちだった。
アプリを導入することで、サイズ違いに伴う返品を減らせる。また自分の写真を使って商品を着たイメージを確認できるため、返品率を低減できる。
実店舗でもアプリを活用できる。利用者がアプリを使って事前に採寸を済ませることで、来店時に最適な商品をすぐに選択でき、接客コストの削減につながる。
11月には導入企業が自社のDCを使い、カスタマイズが可能なオンプレミス(自社保有)型での販売も始める計画。またペットの洋服や家具などアパレル以外への応用も検討しており、19年度には関連商材で3億円の売り上げを目指す。
(2016/9/8 05:00)
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