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[ エレクトロニクス ]
(2016/9/30 05:00)
(ブルームバーグ)29日の米株式市場で米クアルコムが一時8.5%高となった。同社がオランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズの買収を検討しているとの報道が手掛かり。実現すれば買収額は300億ドル(約3兆400億円)前後になるという。
自動車用の半導体最大手であるNXPの株価も最大19%高。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は両社が事業統合に向けて交渉中だと報じた。NXP株は取引時間中としては約6年ぶりの大幅上昇だった。同紙によると、3カ月以内に合意が成立する可能性があるが、クアルコムは別の潜在的な取引も探っている。
アナリストの間では両社が統合するのではないかとの見方が広がっていた。クアルコムは昨年進んだ過去最大の業界再編に加わっておらず、手元資金は300億ドルを超える。売上高の大半を占めるスマートフォン業界の成長鈍化で同社は自動車など他の市場に手を広げることを狙っている。NXPは昨年、同業の米フリースケール・セミコンダクター買収で合意し、この分野に強みがある。
クアルコムの担当者とNXPの米国拠点の広報担当者は今回の報道についてコメントを控えた。
原題: Qualcomm Stock Surges on Report of Interest in Acquiring NXP (1)(抜粋)
(2016/9/30 05:00)