大西飛行士リポート／ＩＳＳと外宇宙をつなぐ、モノ専用“トンネル”とは？

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  きぼうのエアロックで作業する大西宇宙飛行士（JAXA／NASA提供）

宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）宇宙飛行士の大西卓哉です。７月９日から、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に長期滞在中です。日本の実験棟「きぼう」でのさまざまな宇宙実験・研究に加え、ＩＳＳのメンテナンス作業など、充実した日々を送っています。今回は非常にユニークな、ＩＳＳでもきぼうしか持っていないエアロックの機能とその利用法について皆さまにご紹介します。

エアロックとは宇宙船の中と外を行き来するために空気を抜いたり入れたりできる空間を指します。例えば宇宙飛行士がＩＳＳから外に出て、故障した外部装置を交換する船外活動を行うとき、このエアロックと呼ばれる空間から宇宙へと出て行きます。

きぼうのエアロックがユニークなのは、人間ではなく物の出し入れに特化した点です。そしてきぼうの外にあるロボットアームと組み合わせて、ＩＳＳの船外で行う実験を、宇宙飛行士が船外活動を行う...