【熊本地震】サントリー食品、熊本工場を来年３月に再開

サントリー食品インターナショナルは１５日、九州熊本工場（熊本県嘉島町）の清涼飲料生産を２０１７年３月に再開すると発表した。熊本地震による被災で４月から操業を停止していた。

１７年３月から缶商品を、５月からペットボトル商品の生産を再開する。ペットボトル商品では新たに３８億円を投資して、無菌充てんラインを増強。缶と合わせた年産能力を従来の１２００万ケース（１ケースは５００ミリリットルの２４本換算）から１６００万ケースに増強する。

九州熊本工場で生産するのは「ボス」「伊右衛門」「ペプシ」「サントリー阿蘇の天然水」「グリーンダカラ」など。従来ラインは全部が無菌設備ではなかったため、生産後に一部商品を加熱殺菌処理していたが、無菌充てんラインは一貫生産できるため、効率が高まる。健康志向でミネラルウオーターや茶系飲料は売り上げが伸びており、供給体制を強化する。