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[ 自動車・輸送機 ]
(2016/11/19 07:30)
(ブルームバーグ)独自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は世界全体で最大3万人を削減し、37億ユーロ(約4340億円)の費用を節減することで従業員側と合意した。排ガス不正から回復し、電気自動車(EV)への投資を目指している。
同社の18日発表によると、全従業員の約5%に当たる人員削減は自然減で対応し、2025年まで強制的な削減は実施しない。数カ月にわたる労使間の集中協議で、コスト削減と投資のバランスを図ったパッケージをまとめた。
VWブランド部門責任者ヘルベルト・ディース氏はウォルフスブルクでの記者会見で、「今回の合意は前進に向けた大きな一歩だ。創業以来の歴史の中でも最大かもしれない」とし、「自動車業界に変化が差し迫っているため、全メーカーが自らを立て直す必要がある。嵐に備えなければならない」と語った。
従業員側に譲歩する形で、VWはドイツ国内のウォルスブルクとツビッカウでEVを製造することでも合意した。世界全体で62万4000人の従業員を抱える同社は、EVやデジタル機能などの将来向けプロジェクトに最大9000人分のポジションを増やす。
VW優先株はフランクフルト時間午前11時17分現在、前日比0.6%高の118.30ユーロ。排ガス不正が発覚した2015年9月以来の下落率は27%に縮小した。
原題: VW to Cut 30,000 Jobs in Landmark $3.9 Billion Savings Pact (2)(抜粋)
(2016/11/19 07:30)