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(2016/11/30 05:00)
関東甲信越地域の学生によるビジネスプランコンテスト「第13回キャンパスベンチャーグランプリ東京」(りそな銀行・日刊工業新聞社共催)の最終審査発表会が29日、東京・霞が関の霞山会館で開かれ、大賞に慶応義塾大学の高林稜さんの「超近代型低コストハウスとマイクロバブル栽培装置のレンタル販売」が輝いた。関東経済産業局長賞は早稲田大学の片野航太さんの「水産業の持続可能性と地方創生〜水産物のブランディング戦略〜」が受賞した。両プランは2017年3月開催の全国大会に進出する。
高林さんは来場者が選ぶ「オーディエンス賞」とのダブル受賞。「農業の道に進むきっかけになった農家の先生が1月に亡くなった。先生の墓前に受賞を報告し、これからも頑張りますと宣言する」と胸を張った。
表彰式で各務茂夫審査委員長(東京大学教授)は「最終審査に残った10プランは日本が抱える社会課題にチャレンジする提案だった。どれも大きな可能性を秘めている」とエールを送った。
またUPQ(アップ・キュー、東京都文京区)の中澤優子最高経営責任者(CEO)の特別講演「ブランドリリースから約1年半。家電ベンチャーUPQを通して見る『ものづくり』」も開いた。中澤氏は「モノづくりへの思いは国境を越えて伝わり、この1年半で国内外で仲間が増えた。チームとしていかに作るかが、モノに反映される」と強調した。
この他の受賞プランは次の通り。(敬称略)
【優秀賞】◇日本中が駐輪場に。駐輪場貸借仲介サービス「Chari Stop」(東大・杉浦誠太)◇センサパネルを用いた介護対象者の見守り支援サービス事業(宇都宮大・岡本浩樹)
【りそな銀行賞】高齢化が懸念される旧式大型団地の地域丸ごと見守りステーション化(日本工業大大学院・設樂勇)
【日刊工業新聞社賞】福祉に特化した行楽・観光ツアープランニングサービス事業(桜美林大・佐久川祐子)
【奨励賞】◇観光・復興・戦国GO!!〜戦国ゲームアプリで被災地復興〜(東大・宮本寛之)◇新しいチャレンジやベンチャー、イノベーションを巻き起こす飲食店「地域オープンイノベーションラボ」(新潟薬科大・目黒愛実)◇認証保育所入所促進サービス「ほいログ」(明治大・伊藤直)◇訪日外国人向けのセミ・オーダーメイドツアー会社(慶大大学院・細川彩)
(2016/11/30 05:00)
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