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[ 科学技術・大学 ]
(2016/12/16 05:00)
東京大学医学部付属病院の早河翼(よく)助教と小池和彦教授らは、神経ストレスが胃がんの進行を早める仕組みをマウスで解明した。胃がん細胞が「神経成長因子」と呼ばれるホルモンを生成し、このホルモンに反応した異常な神経細胞が胃がん組織周辺に集結。集まった神経細胞から強いストレス刺激を受けることで、胃がん細胞の成長が加速することが分かった。
胃の中で神経成長因子を過剰に生み出すマウスを作ったところ、異常な神経が発育し、自然に胃がんを発症した。神経成長因子の働きを抑える薬を投与すると、胃がんの進行を防げた。
胃がん細胞と神経細胞の相互作用を抑える薬と、既存の抗がん剤を組み合わせ、治療効果を高める手法への応用が見込める。
米コロンビア大学などとの共同研究。成果は16日、米科学誌キャンサー・セル電子版に掲載される。
(2016/12/16 05:00)
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