[ ICT ]
(2016/12/16 07:30)
(ブルームバーグ)米ベライゾン・コミュニケーションズは48億3000万ドル(約5700億円)で合意したヤフーのウェブ事業買収について、買収額の引き下げか破棄を検討している。事情に詳しい関係者が明らかにした。ヤフーは14日、2013年にユーザー10億人強のアカウント情報が流出した可能性があると発表。同社の大規模な情報流出が明らかになったのは過去数カ月で2件目だ。
匿名を希望した関係者によると、ベライゾン社内ではAOLのティム・アームストロング最高経営責任者(CEO)率いるグループが引き続きヤフーを交えた統合計画に精力的に動いているものの、他部署から隔離された別のグループがヤフーの情報流出とベライゾンの選択肢を精査している。
この関係者はまた、ベライゾンの法務顧問クレイグ・シリマン氏が率いる法務担当チームが情報流出による損害を算定し、買収合意の破棄か買収額引き下げに向けて作業していると語った。ベライゾンにとって大きな目的の1つは、情報流出で将来法的な負担が生じた場合にベライゾンに降りかかってこないよう交渉することだという。
原題:Verizon Said to Explore Lower Price or Even Exit From Yahoo Deal(抜粋)
(2016/12/16 07:30)