深層断面／２０１７年度予算案 イノベーションに軸足

政府の２０１７年度予算案は、ＩｏＴ（モノのインターネット）や人工知能（ＡＩ）、ロボットなどイノベーションに軸足を置き、産業構造変革を通じて日本経済を成長軌道に乗せる。働き方改革や中小の事業承継、下請け対策も重視した。中小企業や産業界に関係する６分野について予算案のポイントをまとめた。

【ＩｏＴ・ＡＩ・ロボ／経産省管轄、5割増３１６億円】

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  オリックス・レンテックのアンドロイドロボ「未来まどか」

経済産業省は１７年度当初予算案でＩｏＴやＡＩ、ロボット関連の予算を１６年度比５割増の３１６億円に拡大。「１６年度２次補正予算含めて６００億円。十分ではないかもしれないが、精一杯やった」（世耕弘成経産相）。

１７年度は福島県での飛行ロボット（ドローン）配送の実証や、工場や倉庫、小売りなど各現場で共通で使える「プラットフォームロボット」の試作を始める。プラットフォームロボットはＡＩ...