[ ロボット ]
(2016/12/30 05:00)
海上・港湾・航空技術研究所海上技術安全研究所海洋利用水中技術系AUV開発研究グループの金岡秀グループ長と田村兼吉研究統括監らは、自律型水中ロボット(AUV)を4台(写真)組み合わせた全自動広域調査システムを開発した。AUVが海底を調査している間、調査船は水中遠隔探索ロボ(ROV)を使った作業などが可能になる。調査効率が4―5倍に向上する。伊豆大島沖の熱水鉱床の調査で実用性を確認した。
海底を探査する3台の探査AUVと、洋上の調査船と探査AUVを中継する中継AUVの4台構成で実用性を確認した。中継AUVは音響通信で探査AUVの位置や状態を管制する。管制範囲は深さ2000メートルで直径2000メートル程度。従来は調査船が探査AUVを管制するか、探査AUV1機に対して中継AUVが1機必要だった。
海洋調査は調査船の手配費用が1日約1600万円するなど、船のコスト比率が高い。AUVが自律で運行できると、ROVによる調査など調査船を有効活用できる。
(2016/12/30 05:00)