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[ 科学技術・大学 ]
(2016/12/30 05:00)
大気汚染の微粒子などによって間接的にアレルギー性炎症が起きたり、悪化したりする仕組みをマウスの実験で解明したと、大阪大学の石井健特任教授や黒田悦史特任准教授らが米科学誌イミュニティ電子版に発表した。
汚染原因の微粒子を肺に吸い込むと、肺胞にある免疫細胞の一種「マクロファージ」が取り込んで処理する。だが、このマクロファージは死んでしまい、刺激物質「IL―1α」を放出するため、ダニなどの別の物質によってアレルギー性炎症が起きやすくなることが分かった。肺胞のマクロファージが死ぬのを防いだり、刺激物質の放出を抑えたりする方法が見つかれば、アレルギー性炎症の新たな治療法になると期待される。
(2016/12/30 05:00)
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