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[ エレクトロニクス ]
(2017/1/1 05:00)
台湾・鴻海精密工業は2016年末に子会社化した「堺ディスプレイプロダクト」(SDP、堺市堺区)を通じ、19年に中国広東省広州市で総額610億人民元(約1兆200億円)を投資する大型液晶パネル工場を稼働する。10・5世代と呼ばれる大型ガラス基板を採用し、フルハイビジョンの16倍の解像度の「8K」ディスプレーを製造する。年産能力は最大で920億元(約1兆5400億円)相当に達するとしている。
SDPと広州市が、同市の増城区に8Kディスプレー関連の工場集積地を建設する枠組みに合意した。SDPは鴻海傘下で経営再建中のシャープと共同運営していた大型液晶工場。鴻海は16年末にSDPへの出資率を引き上げて株式の過半を取得した。17年以降はSDPからサムスン電子などに供給してきたパネル外販を減らす方針で、大型液晶とテレビ事業で攻勢に出る。18年度中にSDPのパネルを使った8Kテレビをシャープから発売し、テレビ販売を1000万台に延ばす計画。
大型液晶パネル市場は韓国サムスン電子が工場を閉鎖して、有機エレクトロル・ミネッセンス(EL)パネルにシフトする影響などで、足元の需給が逼迫(ひっぱく)している。ただ、18年以降は中国で大型液晶工場が次々と立ち上がる見通しで、供給過剰になるとの見方もある。
(2017/1/1 05:00)
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